リハビリテーション学科 作業療法学専攻
講師 | 掛川 泰朗 かけがわ やすろう |
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専門分野 | 高次脳機能障害学,認知症,神経心理学,脳損傷のリハビリテーション
脳血管障害で高次脳機能障害を呈して,後遺症として人物を誤認したり,自己身体(特に左上肢)の所属感がなくなったりする患者さんがいます。その発生率や病変部位を解析し,神経心理学的な特徴と病変部位との関係を研究しています。
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担当科目 | 高次脳機能障害学演習、身体機能作業療法評価学Ⅰ(検査測定演習・実習)、身体機能作業療法評価学Ⅱ(身体機能・高次脳機能・画像評価)、認知機能作業療法学、身体機能作業療法学各論Ⅱ(内部障害・がん他)、臨床実習Ⅰ(見学実習前期)、卒業研究、臨床実習Ⅱ(見学実習後期)、臨床実習Ⅵ(インターンシップ実習)、領域別演習(基礎・身体・精神・発達・地域)、身体機能作業療法総合演習Ⅱ(評価)、身体機能作業療法総合演習Ⅲ(治療)、臨床実習Ⅲ(評価実習前期)、臨床実習Ⅳ(評価実習後期)、臨床実習Ⅴ(総合実習) |
学位 | 博士(保健学) |
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最終学歴 | 大阪府立大学大学院博士後期課程修了(2021年3月修了) |
教育・研究実績 | [論文等] 1.「手指屈曲拘縮を呈するギランバレー症候群患者における日常生活動作の改善:2種類の上肢装具の影響 - 一症例報告」(共著)作業療法. 第43巻5号(2024年10月発行予定) 2.脳血管障害例にみられる妄想性同定錯誤症候群(DMS)の神経心理学的検討(修士論文):大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科学位論文集 3.Development of the Cognitive Test for Severe Dementia(共著):Dementia and Geriatric Cognitive Disorders 4.脳血管障害によりフレゴリの錯覚と身体パラフレニアを合併した2症例:高次脳機能研究 5.Yasuro Kakegawa, Osamu Isono, Keisuke Hanada, Takashi Nishikawa. Incidence and lesions causative of delusional misidentification syndrome after stroke: Brain and Behavior. 2020 6. 脳血管障害に伴う妄想性誤認の発現機序〜フレゴリの錯覚と身体パラフレニアについての検討〜 [学会発表] 1.両片麻痺患者の食事の自力摂取を目指して~残存機能を生かした工夫~.第26回近畿作業療法学会,2006 2.身体パラフレニアに伴うフレゴリの錯覚.第35回日本高次脳機能障害学会学術総会,2011 3.妄想性同定錯誤症候群が相貌認知、情動判断、視線判断に与える影響−フレゴリの錯覚5症例での検討−.第36回日本高次脳機能障害学会学術総会,2012 4.身体パラフレニアに合併する妄想性誤認症状.第37回日本高次脳機能障害学会学術総会,2013 5.脳卒中による右半球損傷の人物誤認はフレゴリの錯覚である.第38回日本高次脳機能障害学会学術総会,2014 6.妄想性誤認の発現機序.第39回日本高次脳機能障害学会学術総会,2015 7.認知症家族懇談会から得られたもの.民医連学術運動交流集会,2017 [国際学会] 8.Social cognitive dysfunction in Fregoli syndrome with right hemisphere damage. 15th International Congress of the World Federation of Occupational Therapists, 1014 |
教育上の能力に関する事項
教育方法の実践例 | 授業では,映像や音声を積極的に取り入れていきます。言葉の理解があってもうまく話せなかったり,身体が意思とは違う動きをしたりなど,実際の患者さんの様子を映像や音声で紹介し,言葉だけではイメージが難しい症例に対しても理解を深めていきます。症例に対する評価だけでなく,患者さんへの説明の方法や立ち居振る舞いも学びます。学生同士がお互いの評価を発表し合い,他の学生の考えに触れる機会も設けていきます。 |
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作成した教科書、教材 | 著書:高次脳機能障害・実習(15レクチャーシリーズ 作業療法テキスト).中山書店,2022 |
実務の経験を有する 者についての特記事項 |
・リハガクセミナー主催 「臨床で見落としやすい高次脳機能障害」2022/3/9,3/16 ・エポックセミナー主催 「身体失認に対するリハビリの進め方」2023/9/21 ・エポックセミナー主催 「基礎から学ぶ高次脳機能障害 半側空間無視の理解とリハビリ」2024/2/29 ・大学・専門学校から受け入れた実習生の指導 ・ 三重県作業療法士会学術部の依頼により「臨床で見逃しやすい高次脳機能障害」として3時間の講義の講師を実施 |
教育・研究実績(外国語論文) | Incidence and lesions causative of delusional misidentification syndrome after stroke: Brain and Behavior. 2020. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/brb3.1829 |
その他 | 他大学での非常勤講師 |
職務上の実績に関する事項
資格、免許 | 作業療法士 日本障害者スポーツ協会公認障害者スポーツ指導員 福祉住環境コーディネーター2級 臨床神経心理士(認定番号01-33104).日本神経心理学会、一般社団法人日本高次脳機能障害学会 |
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特許等 | - |
実務の経験を有する者についての特記事項 | ・リハガクセミナー主催 「臨床で見落としやすい高次脳機能障害」2022/3/9,3/16 ・エポックセミナー主催 「身体失認に対するリハビリの進め方」2023/9/21 ・エポックセミナー主催 「基礎から学ぶ高次脳機能障害 半側空間無視の理解とリハビリ」2024/2/29 ・認知症家族会の開催,講演「認知症について」,「認知症の進行について」,「認知症の予防について」,「認知症について,認知症予防体操」,「認知症の進行,認知症予防体操」 ・三重県作業療法士会学術部の依頼により「臨床で見逃しやすい高次脳機能障害」の3時間講義の講師を実施 |
その他 | ・厚生労働省 第46回理学療法士・作業療法士・言語聴覚士養成施設教員等講習会受講・終了 |