教育学部について
教育目標
教育および保育に関する知識と技能を教授するとともに、幅広い教養と豊かな人間性を培うことによって、幸せな未来社会の構築に貢献しうる、高い資質能力を有した実践的指導力のある専門的職業人を育成します。
学部長メッセージ
「福祉の大学になぜ教育学部があるの?」と不思議に思う人がいるかもしれません。現在では「公的扶助やサービスによる生活の安定、充足」と意味で使われることが多い福祉という言葉は、語源的には「幸福・幸せ」と同義だったと言われています。また英語で福祉を意味するwelfareも「well=よく」という言葉と、「fare=生きる」という言葉からつくられたという説があります。教育は子どもの「未来」に対する働きかけであり、福祉は「現在」に対しての働きかけです。幸せの意味や形は人によって違いますが、教育も福祉もその究極の目的はひとりひとりの幸せな生活なのです。教育と福祉は持続的な幸福(Well-being)を実現するための両輪となる営みと言えるでしょう。そして、どちらも多かれ少なかれ「お節介」でもあります(最近ではお節介よりも支援という言葉の方が好まれますが)。
特に障がいのある子どもの幸せを実現するためには、乳児期、就学期、学齢期、青年期、成年期などライフステージに応じた医療・福祉と教育の連携した支援が必要です。さらに最近の保育や教育の現場では障がいだけでなく、性的マイノリティ、外国にルーツを持つ子どもたち、虐待、貧困などさまざまな差異が顕在化しています。
私たちは、福祉の大学の教育学部として、それらの多様性を認識しつつ、差別や不平等を超えて「すべてを包み込む」あたたかさと強さを持った人材を育てます。関西福祉科学大学が掲げる「臨床福祉」とは「支援するものとされるもの」が、互いの人格を認め合い、自らの将来に意欲を持って立ち向かえるように支援することを意味しています。教育学部教育学科子ども発達教育専攻も、教えるものと教わるものが互いの人格を認め合い、共に成長し高次の積極的価値を生成する場でありたいと思います。あなたもここで学び、共生社会を創造することに貢献しませんか。
学科紹介
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子ども発達教育専攻
幅広い教養に根ざした、乳幼児期・児童期の理解と、幼児教育・小学校教育・特別支援教育に関する基礎的および専門的な知識と技能の修得によって、学校教育や保育の場でその専門性を発揮できる人を育成します。
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子ども教育専攻
子どもをめぐる状況が多様化する現在、幼稚園教諭や保育士に求められている資質は、教育・保育に関する専門的知識や技術、それに加えて子どもや保護者が生み出す諸課題に対応し解決できる能力も必要です。本専攻では、これら能力の育成に力を注ぎ、これからの幼児教育・保育の現場に必要とされる幼稚園教諭や保育士を養成します。
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発達支援教育専攻
特別支援学校の教員はもちろん、通常学級の教員も発達障がいへの知識や理解をもつことは不可欠となってきました。本専攻では、小学校教諭としての専門的知識や技術を基盤とした実践的指導力、それに加えて特別支援教育に対する専門知識を養うことで、今日の教育現場で即戦力となる小学校教諭を育成します。
教育学部 三つのポリシー
教育学部のアドミッション・ポリシー(求める学生像と受け入れ基本方針)、
カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)、
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)はこちらからご覧ください。