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津田 恭充

心理臨床学専攻修士課程

准教授 津田 恭充 つだ ひさみつ
専門分野

臨床心理学、社会心理学

例えば、「この国の喫煙率は何%か」と聞かれたとき、喫煙者は非喫煙者よりもその数値を高く見積もる傾向があります。こうした思考の偏りを認知バイアスと呼びます。さまざまな認知バイアスが精神的健康とどのように関連しているのかを明らかにすることが最近の研究テーマです。
担当科目 心理支援に関する理論と実践A、心理科学特殊講義2、心理実践実習CⅠ、心理実践実習CⅡ、心理臨床学研究演習Ⅰ・Ⅱ

MESSAGE

心理学というと、教育・医療・福祉の現場や心理テストを思い浮かべる人が多いと思います。ですが、実際の心理学は、なにげない日常生活とも密接に関連した学問です。人が関わるところには、どこかに必ず心理学の研究テーマが隠れていると言えるでしょう。心理学の授業を通じて、さまざまな現象を新しい視点で理解し、より豊かな生活を送るためのヒントを学んでほしいと思っています。

学位 博士(心理学)
最終学歴 名古屋大学大学院環境学研究科(2011年修了)
教育・研究実績 関西福祉科学大学リポジトリ

【著書】
・杉本敏夫(監修) 宇恵弘・多田美香里・木村志保(編) (2022). 心理学と心理的支援 ミネルヴァ書房 (第15章「心を測る」)
・多鹿秀継・上淵寿・堀田千絵・津田恭充 (2018). 読んでわかる教育心理学 サイエンス社 (「6章 パーソナリティと適応を理解する」)

【訳書】
・Sheldon, K.M., Kashdan, T.B. & Steger, M.F. (Eds.)(2011). Designing Positive Psychology : Taking Stock and Moving Forward.(堀毛一也・金子迪大(監訳)(2021). ポジティヴ心理学研究の転換点:ポジティヴ心理学のこれまでとこれから 福村出版)「29章 ポジティヴ心理学の旗を掲げて,その領域を拡大するために」)
・D.V.Jeste & B.W.Pakmer (2015). Positive psychiatry: A clinical handbook. (大野裕・三村將(監訳)、日本ポジティブサイコロジー医学会(監修)(2018). ポジティブ精神医学 金剛出版)(「3章 レジリエンスとトラウマ後成長」)
・J.J. Froh, & A.C. Parks (Eds). (2013). Activities for teaching positive psychology. (島井哲志ほか(監訳)(2017). ポジティブ心理学を味わう: エンゲイジメントを高める25のアクティビティ 北大路書房)(「16章 寛容性・許し—ポジティブ心理学の寛容性を教える」「 17章 フロー —フローと最適学習環境」)

【学術論文】
・津田恭充 (印刷中). 自己意識・他者意識の性差と年齢差——日本人を対象とした大規模横断調査—— カウンセリング研究
・津田恭充 (印刷中). 謙虚と主観的幸福感の関連における過剰適応の交絡 関西福祉科学大学紀要
・Tsuda, H. & Takasawa, K. (2024). Humility and Life Satisfaction in Japan. Journal of Human Environmental Studies, 22, 61-68.
・津田恭充・堀田千絵 (2022). 保育教諭がもつ自閉スペクトラム症に対する顕在的および潜在的態度, 発達研究, 36, 65-76.
・Takasawa, K., Kaneda, M., Tsuda, H., Tsubota, Y. (2021). Construal level and structure-bound experiencing: Two mediation analyses. Kogakkan Studies in Humanities, .54, 1-33.
・津田恭充 (2021). 心理学における効果量の活用とその具体例 総合福祉科学研究, 12, 65-72.
・島井哲志・宇惠弘・谷向みつえ・津田恭充・久保信代 (2020). 公認心理師の学部生対象の倫理教育の実践とその効果 関西福祉科学大学紀要, 24, 61-65.
・津田大希・津田恭充 (2020). 不正行為認知者の人数と権威の強さ及び内部告発者への報復に対する罰則の有無が内部告発意図に及ぼす影響 人間環境学研究, 18, 3-8.
・津田恭充・高沢佳司・島井哲志 (2019). 潜在連合テストにおいて能動態と受動態は区別されるか? パーソナリティ研究, 28, 164-166.
・島井哲志・津田恭充 (2019). ポジティブ心理学でメンタルヘルスを維持しよう 主任看護師, 29, 49-55.
・伊藤義美・津田恭充・高沢佳司・山﨑暁・大島利伸・岡田敦史・小黒大地 (2019). セルプヘルプ・フォーカシングに関する研究—心のつぼフォーカシング(KTF)の場合 人間環境大学付属臨床心理相談室紀要, 13, 59-66.
・Takasawa, K., Kaneda, M., Tsuda, H. (2019). Psychological distance reduces structure-bound experiencing and emotional reactivity. Person-Centered & Experiential Psychotherapies, 18, 66-84.
・津田恭充・竹橋洋毅・島井哲志 (2018). ポジティブ心理学介入のファシリテータ養成研修 ストレス科学, 32, 220-209.
・津田恭充・島井哲志 (2017). 潜在的強みの測定とその活用:ポジティブ心理学の更なる発展に向けて 関西福祉科学大学紀要, 21, 27-35.
・島井哲志・津田恭充 (2017). ポジティブ心理学からみたレジリエンス-幸福と健康を増進するために 臨床心理学,17, 677-681.
・津田恭充 (2017). 復職支援プログラムにおける集団認知行動療法の実践 関西福祉科学大学EAP研究所紀要, 11, 61-64.
・津田恭充 (2015). 自称謙遜家は実際に謙遜家か—謙遜の評定における匿名性の影響—, 愛知学泉大学・短期大学紀要, 50, 85-90.
・Kanemoto, K., Tsuda, H., Goji, H., Tadokoro, Y., Oshima, T., Tachimori, H., & DeToffol, B. (2015). Delusional experience awareness gap between patients and treating doctors - Self-reported EPDS questionnaire. Epilepsy & Behavior, 51, 60-64.
・津田恭充 (2015). 曖昧さへの態度とパラノイア 対人社会心理学研究, 15, 71-76.
・津田恭充 (2014). ネームレター効果の算出アルゴリズムの比較-各アルファベットの一般的好意度と個人の反応傾向に着目した分析- 愛知学泉大学・短期大学紀要, 49, 65-70.
・津田恭充 (2013). 競技不安を規定する心理的要因-バスケットボール選手を対象とした調査- 愛知学泉大学・短期大学紀要, 48, 105-111.
・津田恭充 (2012). 反すう思考を導く状況的要因 愛知学泉大学・短期大学紀要, 47, 123-127.
・津田恭充・伊藤義美 (2012). 潜在的自尊心および顕在的自尊心とパラノイア—イニシャル選好課題と星座選好課題を用いた検討— 対人社会心理学研究, 12,103-109.
・津田恭充 (2011). 不確実な対人場面における情報収集スタイルと関係妄想的認知—反すうを媒介したメカニズム— カウンセリング研究, 44, 101-109.
・津田恭充 (2011). 不確実な対人場面における他者の本心についての反すうと関係妄想的認知の関連—自尊感情を統制した場合— カウンセリング研究, 44, 10-18.
・津田恭充 (2011). 被害妄想に伴う感情を測定する尺度の開発 パーソナリティ研究, 19, 245-254.
・津田恭充 (2010). 視点別意識尺度の作成とその信頼性・妥当性の検討 カウンセリング研究, 43, 22-32.
・津田恭充 (2009). 被害的な関係妄想的認知の生起メカニズムの検討—情報補完の視点から— カウンセリング研究, 42, 22-29.
・伊藤義美・栗野理恵子・小畑豊美・金慶美・高橋美知子・三輪佳子・津田恭充・岡田敦史 2006 「ことばや語句」と「絵や写真」についてのフォーカシング体験の比較検討 カウンセリング研究, 39, 143-151.

教育上の能力に関する事項

教育方法の実践例
-
作成した教科書、教材
-
実務の経験を有する
者についての特記事項
-
教育・研究実績(外国語論文) Humility and Life Satisfaction in Japan.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shes/22/1/22_61/_pdf/-char/ja

Construal Level and Structure-Bound Experiencing: Two Mediation Analyses.
https://core.ac.uk/download/482746394.pdf

Psychological distance reduces structure-bound experiencing and emotional reactivity.
https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/14779757.2019.1571434

Delusional experience awareness gap between patients and treating doctors - Self-reported EPDS questionnaire.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26262934/
その他 <Read & Research map>
https://researchmap.jp/hisamitsutsuda

職務上の実績に関する事項

資格、免許 ・公認心理師
・学校心理士
特許等 -
実務の経験を有する者についての特記事項 ・日本カウンセリング学会 常任編集委員(2024-)
・日本カウンセリング学会 編集委員(2022-2024)
・日本パーソナリティ心理学会 機関紙編集委員(2018-2023)
・東海相談学会 理事(2008-2016)
・東海相談学会 事務局長(2008-2011)
その他 ・発達科学研究教育奨励賞(令和2年度)
・日本カウンセリング学会奨励賞(第36号)
・2021年度~2024年度 科学研究費助成事業 基盤研究C 研究課題番号21K02706(研究分担者)
・2020年度~2023年度 科学研究費助成事業 基盤研究C 研究課題番号20K03428(研究代表者)
・2015年度~2018年度 科学研究費助成事業 基盤研究B 研究課題番号16H03743(研究分担者)
・2013年度~2015年度 科学研究費助成事業 若手研究B 研究課題番号25780432(研究代表者)

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