【教育学科 】作文コンクールで受賞しました!2021年03月29日
発達支援教育専攻の学生が、今年3月、第11回「言の葉大賞」(主催:一般社団法人 言の葉協会)において、「学校賞」を受賞しました。
言の葉大賞は、テーマに沿って800字で手書きする作文コンクールです。
今年度のテーマは「壁」でした。
全国から28528点(小、中、高校、大学・専門学校)の応募があり、審査の結果、団体として顕彰される「学校賞」を受賞しました。
言の葉大賞に関して、詳しくはこちら→http://www.kotonoha-taisho.jp/
「国語(小)」(担当:吉岡尚孝)の授業のなかで、1年生から4年生まで64名が課題作文に取り組み、応募しました。
部活で乗り越えた壁、親友との間にできてしまった壁、自分を守ってくれた壁、海外での言葉の壁、障害のある家族が直面する社会の壁…それぞれの経験や体験をもとに、「壁」に対する自分の考えが綴られていました。
以下に、作文の一部を抜粋して掲載します。
自分が好きなことをしていても新しいことを始める時は必ず乗り越えなければならない壁が出てきます。(中略)そうした「壁」は自分が成長できる兆し、成長している真っ最中で、これを乗り越えれば新しい自分になれるので頑張ろうと思いました。 (2年生)
人生が変わった、とその時思った。それが壁を乗り越えた瞬間で、これは友達に乗り越えさせてもらったといってもいい。自分では乗り越えられないことも、友達に背中を押してもらうことで乗り越えられることがわかった。 (2年生)
コロナで、思い描いていた大学生とは全然違う。周りに相談できる大学の友達もまだできていない。楽しくない。壁の向こう側が見えない。乗り越えられない。すべてをマイナスに捉えてしまっていた。でもくよくよしていても仕方ない、そう思って毎日与えられた課題を自分なりに考えて、レポートの書き方も調べて、今だからできることを必死にやろうと思った。(中略)同じ壁に悩まされている人もたくさんいると思う。きっと明るくて楽しい未来が待っている。壁の向こう側、その未来を信じてほしいと思う。 (1年生)
幼い頃の私にとって、「壁」とは「超えられないもの」でした。私は運動が苦手で、鉄棒で逆上がりができなかった時に、他の子に馬鹿にされたことがありました。どれほど練習しても逆上がりができず、「私はダメなんだ。だから仕方ない」と諦めました。そのうち、「できないことは諦めるもの」という考えを持つようになりました。しかし、小学校4年生の時に1人の女性の先生に出会い、考え方が変わりました。(中略)私にとって「壁」とは「乗り越えるための努力の結晶」であり、自分の将来の夢を決めた思い出でもあります。 (1年生)
私を変えてくれたのが高校の時に所属していた剣道部の顧問でもあり、3年生の時の担任だった。失敗することや怒られることを恐れて、頑なに壁の先にある世界を見ようとしなかった私の背中を何百回も押してくれた。小さなことでも褒めてくれて、一緒に喜んでくれて、失敗してもいいことを教えてくれた。変化に脅えながらも、少しずつ挑戦しようとする私を見守ってくれて、安心感を与えてくれた。その時、高い壁を完璧に乗り越える必要はないと思った。壁にしがみつくことも、小さな壁を乗り越えているということに気づいた。(中略)私は、今日も新しい壁を探す。 (1年生)