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【教育学科】先輩たちのインタビューシリーズ「のびしろ」⑧2020年02月06日

シリーズ⑧ 子どもたちの新しい家族に

 

 先輩たちのインタビューシリーズも8回を迎えました。
 インタビューに答えてくれた先輩たちも卒業研究報告書の提出を終え、卒業の二文字が迫っています。4年間を共にした先輩たちが巣立っていくのは、うれしくもあり、さみしくもありです。
 まあ、センチメンタルは横に置き、今回は子ども教育専攻の先輩のインタビューです。


教育学科 子ども教育専攻4回生 松川 歩さん


Q:児童養護施設への就職おめでとうございます!松川さんは児童養護施設でアルバイトをしていたとお聞きしました。いつ頃から児童養護施設でアルバイトをされていたのでしょうか。
 2年生の6月から大学近隣の児童養護施設でアルバイトを始めました。きっかけは大学の先生の勧めでした。1年生の時に、授業で児童養護施設の話を聞き、興味を持ちました。だから、アルバイトのお話を聞き、迷うことなく児童養護施設で経験を積みたいと思いました。 

Q:実際にはどのような仕事を任されていたのですか?

 施設の夜勤の仕事をしていました。具体的には夜の9時から朝の7時頃まで子どもと一緒に過ごします。6人前後の小中学生のいる舎の担当でした。就寝時間までゲームをしたり、テレビを見たり。就寝時間が近づくと、歯磨きをさせ、寝室で寝かしつけます。子どもたちが眠りにつくと、洗濯や食器洗いなどの家事をこなします。30分おきに、子どもたちの様子を見ながら、朝を迎え、朝食の準備に取りかかります。

Q:夜のお母さんといった感じですね。
 そうです。本当にそんな感じです。
 

教育学科 子ども教育専攻4回生 松川 歩さん

Q:今まで子どもたちと関わっていて、印象に残っている事はどんなことですか?
 児童養護施設にいる子どもたちは、なかなか打ち解けてくれなかったり、逆にすごく激しく甘えてくる子どもがいます。はじめの頃は、子どもたちから「なんでおるんや!!」「どっかいってしまえ!!」と言われたり、なかなか名前で呼んでくれず、わざと「だれ?」と聞かれたりして、へこむこともありました。
 それが次第に会う回数を重ねていくと、憎まれ口をたたいていた子どもたちが少しずつ優しくなっていきます。私が作った朝食に対して「ありがとう!」と言ってくれた瞬間は、もう!!可愛くて!たまりません。やっと子どもたちと繋がったと思える瞬間です。
 アルバイトの時間を終え、帰宅しようとすると、ある子どもが「もう帰るん?」とさみしそうにつぶやくことがあります。自分のことを家族として、その子の内側に入らせてもらった感覚を覚えます。「松川さん、まだいるよーーー!!!」と言ってあげたくなってしまいます。

Q:そのような体験があったから、やはり就職の場として児童養護施設を選ばれたんですね。
 そうですね。幼稚園実習でも就学前の子どもたちとの触れ合いはとても楽しかったです。でも、寝食を共にする児童養護施設の子どもとの関わりは、「濃さ」が違うと思うんです。 子どもから発せられる「ありがとう」や「バイバイ」、「大好き」の重さが違うんです。
 幼保の免許や資格で、児童養護施設では幼児から中学生、高校生とも関わることができます。とても刺激的で学ぶことが多いのも魅力です。


教育学科 子ども教育専攻4回生 松川 歩さん

Q:卒業研究ではどのようなことをテーマにされたのですか? 
 児童養護施設ではさまざまな課題を抱える子どもたちを目の当たりにします。そこから「子育てに何が足りないのか?」という疑問にぶつかり、「安心感の輪」という言葉を中心に据え、インタビュー調査をすることにしました。
 子育て中のお母さん、お父さんにインタビューをすることができました。その中から見えてきたことは、やはり母親の育児ストレスを軽く扱わないこと。父親の育児サポートは母親と子どもの関係づくりにプラスの影響を及ぼします。あと、月並みですが、夫婦間での「ありがとう」は大切です((^▽^)/)。 

教育学科 子ども教育専攻4回生 松川 歩さん


Q:さて、4月から児童養護施設でのお仕事開始です。どんな児童指導員になりたいですか?
 やっぱり子どもたちに好かれたいかな(笑)。
 子どもたちの「お母さん」になりたいのとはイメージが違うかな…。子どもたちに「頼られる大人」になりたい。今はこの目標が自分にはぴったりかな。


インタビューシリーズのびしろ⑧

 
 インタビュアーも児童養護施設で心理職として働いていました。傷ついた子どもたちを抱きしめることは、抱きしめている大人側にも痛みが走ります。そんな子どもたちと生活を共にする児童指導員は本当に尊い仕事だと思っています。どうぞ、大学での学びを存分に発揮されますよう。 


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