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【社会福祉学科】私が社会福祉士を目指した理由—地域で彩られる人生模様の面白さと責任感—2019年02月08日

社会福祉学部 助教 種村 理太郎 
 私が大学で社会福祉を学ぼうと考えたのは高校2年生ごろでした。当時の私は、「何か人の役に立ちたい」との思いで進路を考えており、色々な分野で人の役に立つものを探していました。その中で、福祉という切り口から支えを必要とする人への仕事として、「社会福祉士」「精神保健福祉士」という資格と「ソーシャルワーカー」という職種があることを知りました。
 大学に入学し、高齢者福祉に関心を持っていた私は、ある日、図書館で1冊の本にめぐりあいました。その本は、1970年代から、高齢者への食事を提供する「配食サービス」を先駆的に取り組んでいる大阪市内の施設での活動を紹介したものでした。特に興味がそそられたことは、配食サービスをボランティアの方々だけで続けていることでした。私は、「なぜボランティアの方だけでできるのか?」「どうしたらそのような活動が続けられるのか?」といったことを思い浮かべました。

 その後進学した大学院で、私はあの本に書いていた施設を実習先に希望しました。偶然にも指導教授がその施設に関係していたこともあって、週1日のペースで半年間の実習に臨みました。実際に配食サービスの活動に参加して、ボランティアの方々と交流を深め、ボランティアを始めたきっかけや思いに触れることができました。そこには、人の役に立つことにエネルギーを注ぐ人々の思いがあり、この活動に携わることでボランティアの方々も充実感が得られていることもわかりました。
 数年後、施設内に新たな高齢者の相談窓口として「地域包括支援センター」が開設され、社会福祉士として業務を担当しました。毎日、新しい相談の連絡が入る日々でしたが、支えを求めている人が世の中にこれほど多くおられるという現実を知りました。中には、「もっと早く私たちと出会っていれば、もっと早く支えることができたのに」という思いを持つこともありました。この経験から支えを必要とする人が地域で暮らし続けるためには、周りの人々の協力が欠かせないことです。私たち社会福祉士も人々の人生の一部になっていることにも気づき、責任感を強く抱きました。
 私が社会福祉士として実践できるようになったのは、同じ地域で活動する専門職や地域住民の方々に育てていただいたお陰であります。あるコンサートでは「皆さんが主役!あなたも演者・縁者・円者(これは造語ですが、手をつなぎ1つの円のように協力できる人々という意味で入れました)・宴者になりませんか!」というキャッチコピーも地域の方々と一緒に考えました。
 今は、将来社会福祉士を目指す学生を指導していますが、彼らにも支えを必要とする人々にとっての“えんじゃ”になってもらいたいと思っています。

実習に関する授業で議論している学生の様子

実習に関する授業で議論している学生の様子


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