教員紹介 teacher
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「コミュニティミュージック」は、すべての人々に音楽に参加する機会を与えるための実践です。
教育学科 子ども発達教育専攻
藤山 あやか
私は、幼少期からピアノを習い、大学では教育学部に進学し、ピアノを専攻して音楽教育の全般を学びました。大学での学びを通じてドイツの音楽、音楽教育に興味を持ち、修士課程では「ピアノを含む管楽アンサンブル」をテーマとして、そのレパートリーと演奏の実際について研究を行ってきました。その際、指導教員の紹介でドイツ・ハンブルクを訪問し、音楽学校や基礎学校(日本での小学校)で器楽学習の授業を見学する機会を得ました。実際のレッスンを体験するなかで、世界の音楽教育には多様なアプローチや理論が存在することを学び、その中から日本の音楽教育にも適応できる学習内容や指導法を見出したいと考えました。この経験から、国際的な視点を持って音楽教育を考えていく必要性を感じたことがきっかけです。
音楽は、誰とでも時間と場所を共有することでき、文化や言語の違いを超えて人とつながることができます。音楽教育学では、「コミュニティミュージック」というキーワードがあります。コミュニティミュージックは、誰もが音楽をつくり、創造する権利と能力を持っていることを前提に、すべての人々に音楽に参加する機会を与えるための実践です。諸外国では、コミュニティミュージックの概念をもとに大学や学校現場、地域が連携した音楽教育プログラムの開発が進んでいます。これが私の研究テーマであり、私自身もコミュニティミュージックの考え方を大切にして、これまでに国内外の音楽家の方や学生とのコラボレーションで、音楽アウトリーチや国際親善演奏会の企画、異文化交流など様々な音楽活動を行ってきました。教員を目指す学生、そして現場の子どもたちが音楽を楽しみ、その感動体験を共有できる場を創り出すための音楽実践を探求することが、研究の喜びです。
ワインの美味しいヨーロッパを旅することが好きです。大学時代に初めて訪れたハイデルベルクの自然風景、ゆったりとした空気感に魅了されて、一気にドイツが好きになりました。その後、ドイツにはフィールドワークで何度か訪問し、ヨーロッパ10ヶ所以上の都市を飛び回りました。チェコに行った時、中央駅に降りるはずが一つ前の駅で降りてしまい、チェコ語しか通用しない、おまけにユーロが使えないような、すごくローカルな駅に一人取り残され絶望的な状況に陥ったことがありますが、こういうスリルも旅の醍醐味です(笑)。
異国の地で自由気ままに過ごしながら、現地の街並みや食文化を味わい、さまざまな人との出会いを楽しむことが好きです。新しいことを知りたい、経験したいという気持ちは、いつまでも持ち続けていたいです。
音楽は国境を越える世界共通言語ですが、言葉も文化理解の第一歩だと思っています。特にドイツがお気に入りで、時間を見つけてはドイツ語の勉強に励んでいます。語学番組や旅番組を見て、現地の生活の様子や人々の会話の雰囲気を感じながら、言語のリズムやニュアンスを掴んでいます。流暢には話せませんが、現地の人とコミュニケーションが取れると嬉しいです。初めて行く国では、まずはあいさつと「乾杯!」を覚えるようにしています。