共通教育センターの取り組み
本学では高等学校から大学の学びへの円滑な接続と専門教育のための基盤を育むことを重要視しています。このため、共通教育センターを設置し、入学前から初年次・基礎領域の教育を5部門に区分し、各学部の専任教員が担当する充実した導入・基礎教育を展開しています。
共通教育センターにおける「学びの仕掛け」
- 基礎ゼミナール部門・英語コミュニケーション部門・データサイエンス部門・基礎力養成部門・入学前教育部門の5部門で初年次教育を学部・学科と連携して支えます
- 専任教員の約4分の1にあたる総勢38名の教員で全学的に基礎教育に関わっています
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アカデミックスキルを身につける基礎ゼミナールⅠ・Ⅱを学部学科横断で設置し、学内での交流関係を活発にします
(アカデミックスキル=大学で学ぶための技術のことです。情報の検索・分析、レポート作成の力などがあります) -
学びにおける困りごとや基礎力養成を目指した上級生によるピアサポートを実施しています
(本学では上級生が経験をいかして下級生の学びをサポートしています) - 文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)」の認定を受けています
5つの部門について
入学前教育部門
入学前教育部門では、合格者の皆さんがスムーズに大学生活を始めるための、準備の手助けをします。
高校から大学へは、多くのギャップが存在します。教育のシステムが異なっており、また自律的な学びが重要になります。また、仲間を作っていく必要があります。
入学していきなりこれらのギャップに直面し、それを克服するのは大変です。そこで、私たち入学前教育部門では、共通教育センターの他部門や各学科と協力して、合格直後から入学後にかけて徐々にこれらのギャップを克服していくためのプログラムを提供しています。
入学前教育部門のプログラムは主に次の二つです。
- 12月上旬および3月上旬のスクーリング
- これから何を、どう学んでいくのか体験してもらいます。
共に学んでいく仲間づくりの手助けをします。
- スクーリングの際に出題される自宅学習課題
- 大学での専門的な学びの基礎と作ります。
学習習慣を身に着けます。
これらの取り組みを通じて、皆さんに大学生活へのスムーズな適応を提供していきます。
【2024年12月のスクーリングの一風景】
2024年12月のスクーリングで行われた学科ミニ講義の風景です。
基礎ゼミナール部門
基礎ゼミナール部門では、1年次の必修科目である「基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ」の企画・運営を行っています。基礎ゼミⅠ・Ⅱでは少人数制のクラス編成を採用しており、多職種連携を意識するため、異なる学部学科の学生でメンバー構成をしています。専門分野の異なる人たちとのグループワーク等を通して、学士に必要とされる協働力の育成を目指します。
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普段の基礎ゼミナールの授業の様子です。
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複数クラス合同で、図書館の利用方法やSNS利用上の注意点、学生生活における危機管理について学びました。
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キャンパスオリエンテーリングの様子です。大学の施設に関するクイズに解答するため、クラスのメンバーで学内を探索し交流を深めます。
基礎力養成部門
1年生(低学年)を中心とした補習や学修サポート(基礎ゼミナールⅠ・Ⅱ、データサイエンス、PC、読書など)を実施しています。上級生のピアサポートにより(生活習慣、意欲をふくむ)基礎学力の向上をめざすとともに、困りごとや悩みごとを一緒に考えています。
以下は、ラーニング・コモンズで、上級生が1年生のサポートを行っている様子です。
英語コミュニケーション部門
英語コミュニケーション部門では入学時にプレイスメントテストを実施し、その結果に基づき複数のクラス編成で授業を実施しています。
専任教員が中心となってクラスごとに用いるテキストを検討し、授業が多人数にならないよう配慮を行いながら英語の力を身につけていきます。
データサイエンス部門
これからの社会では、データの役割がこれまで以上に大きくなり、そこで生きる私たち一人ひとりが職業・立場によらずデータを扱うことが求められていきます。
データサイエンス部門では、そのような社会を生き抜くための基礎を身に着けてもらえるよう、各学科と協力して「関西福祉科学大学 ICT・データサイエンス教育プログラム」を展開しています。