言語聴覚士が登場するドラマの紹介
医療職の中では、医師や看護師がドラマに登場することは多いですが、リハビリのプロである言語聴覚士が登場して、活躍するドラマもあります。
NHKドラマ「はつ恋」
言語聴覚士が主人公で登場するドラマといえば、日本言語聴覚士協会が監修に携わっているNHKドラマの「はつ恋」です。
主人公の言語聴覚士、緑を演じるのは木村佳乃さんです。
ドラマの中では、ベテラン言語聴覚士として失語症を患う患者さんと向き合う様子や、言語聴覚士という仕事と人とのつながりを大切に思う主人公の生き方がクローズアップされています。
主人公の緑と患者さんのシーンでは、実際の言語聴覚療法や会話がふんだんに盛り込まれていたり、失語症の検査道具などが登場したりと、言語聴覚士の仕事内容を詳しく知りたいという高校生の方に是非とも見てほしいドラマです。
また、言語聴覚士が向き合う失語症という障害についても詳しく知ることができると思います。
▶参照:NHKドラマはつ恋 | NHK放送史(動画・記事)
フジテレビドラマ「ラヴソング」
続いて、言語聴覚士が活躍するドラマとして有名なのがフジテレビで放送された「ラヴソング」です。
ドラマの内容は、夢破れた元プロミュージシャンの男性と、人とコミュニケーションを取るのが苦手な女性が出会い、音楽を通じて心を通わせる感動のヒューマン&ラブストーリーとなっています。
主人公は、元プロミュージシャン・神代広平役の福山雅治さんと、吃音(きつおん)症を持つ少女・佐野さくら役の藤原さくらさんです。
このドラマの中で、言語聴覚士として登場するのは宍戸夏希役の水野美紀さんです。
ドラマの中で、言語聴覚士の夏希はさくらの人生を変えるきっかけを与え、広平を支える存在として登場します。
夏希は、言語聴覚士・音楽療法士としてクリニックを開業していて、さくらの吃音に対して、言語療法と音楽療法を行います。
言語聴覚士が実際に活躍する現場でも、音楽療法を取り入れている方は多いので、言語聴覚士に興味がある高校生の方が仕事内容をイメージしやすいと思います。
また、言語聴覚士が向き合う吃音という障害についても詳しく知ることができると思います。
TBSドラマ「コウノドリ」
次にご紹介するのは、2015年に実写ドラマ化され、2017年に第2シリーズが放送されたTBSドラマ「コウノドリ」です。
このドラマは、産婦人科を舞台にした鈴ノ木ユウさんの漫画が原作となっています。
この第1話の中で、言語聴覚士が赤ちゃんにヘッドフォンのようなものを装着して検査をするシーンがあります。
生まれたばかりの赤ちゃんに音を聞かせて脳波を取る聴性脳幹反応(ABR)という方法で、耳で正常に音が聞こえているかを調べる検査をしているシーンです。
このドラマのシーンを見ると、言語聴覚士は新生児からお年寄りまで、幅広い方の検査や訓練を行っているのが分かると思います。
2023年の最新ドラマ TBSドラマ「リエゾン こどものこころ診療所」
最後に、ご紹介するのは2023年1月期に放送中のTBSドラマ「リエゾン こどものこころ診療所」です。
このドラマは、郊外の児童精神科クリニックが舞台になっています。
自分自身も発達障害を抱える院長先生と研修医のコンビが、発達障害をはじめ、様々な生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐに向き合い、寄り添っていくストーリーです。
ドラマの中では、児童精神科医の院長先生、研修医、臨床心理士、訪問看護士や、子どもと関わる言語聴覚士が登場します。
志田未来さん演じる言語聴覚士の堀凛(ほり・りん)は、こどもクリニックや小学校の支援学級など、さまざまな現場に出向いて活躍する言語聴覚士です。
このドラマは、言語聴覚士の仕事内容や活躍する場所などに興味がある高校生や、小児リハビリや子どもと接する仕事に興味がある高校生のみなさんに観てほしいと思います。