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言語聴覚士
- 言語聴覚士と看護師の違い
- 言語聴覚士の仕事内容
医療系の仕事に将来就きたいと考えている高校生の方や、言語聴覚士に興味があり看護師にも興味を持っている方、どちらを目指そうか迷っている方に向けて「看護師と言語聴覚士の違い」についてお伝えしたいと思います。
看護師と言語聴覚士のそれぞれの仕事内容の違いや、働く場所・働き方についての内容を見て、看護師と言語聴覚士の違いを理解していきましょう。
目次
看護師の仕事内容って?
看護師は医師の指示に基づき、患者さんの診察の補助、入院生活のお世話や看護、救急センターでの看護、手術室の補助などを行います。
具体的には、患者さんへの問診や血圧・体温・脈拍の測定など各種検査、患者輸送、点滴や注射、病棟では、食事・排泄の補助、入浴の介助、巡回、体位交換、記録、ベッドメイキング、医師に対して患者さんの状態の報告、などを担当します。また、患者さんだけでなく、患者さんのご家族と対話を通してケアすることも大切な仕事です。
言語聴覚士の仕事内容って?
具体的には、次のような支援を行います。
- ことばの不自由な方の機能回復を目的としたリハビリテーション
- ことばの発達に遅れがみられる子どもの支援
- 聞こえの障害(聴覚障害)がある方の検査や、補聴器・人工内耳のリハビリテーション
- 高齢者の難聴に対して、聴力検査や補聴器の適合
- 食事がうまく摂れない摂食嚥下障害の方に対して、状態の把握や、食事時の観察・訓練
- 口や舌の動かし方の指導や筋力増強を目的とした訓練
看護師の働く場所や働き方について
看護師の働く場所は、最も多い「病院」(大学病院、一般病院)勤務をはじめ、「診療所」「介護保険施設等」「訪問看護ステーション」などがあります。その他にも「社会福祉施設」「保健所」「助産所」「学校・養成所」「一般企業(産業看護師)」などがあり、働く場所は様々な選択肢があります。
次に、看護師の働き方についてですが、日勤と夜勤があるため勤務時間が不規則になりがちです。特に病棟担当の看護師は、24時間体制で入院患者に対応しなければならないため、夜勤や休日出勤を含む、交替制の勤務形態が採られている場合が多いです。
とても大変ですが、 患者さんの一番近くで支えることができる仕事です。一番長く患者さんと接しているので、患者さんの異常にいち早く気づくことができる、人の命を預かるとても大切で責任のある仕事です。
言語聴覚士の働く場所や働き方について
言語聴覚士によるリハビリテーションを必要とする施設は多く、言語聴覚士の働く場所として最も多いのは、「病院」「リハビリテーションセンター」「診療所」などの医療機関です。
また、福祉・介護保健施設においても言語聴覚士の活躍は欠かせないものとなっています。
福祉施設には、高齢者を対象とした施設と子どもを対象とした施設があり、それぞれの施設によって仕事内容や求められることは大きく異なります。加えて、高齢化が進む日本では、日常生活の自立のために”訪問リハビリ”が求められており、今後さらに需要が大きくなると言われています。そのため、理学療法士や作業療法士だけでなく、言語聴覚士による訪問リハビリも需要が高く、入院や外来だけでなく”訪問サービス”で活躍する言語聴覚士も増えてきています。
次に、言語聴覚士の働き方についてですが、病院や福祉施設など勤務先によって様々です。どの職場でも基本的な勤務時間は8:00~18:00の間で設定されていることが多く、実働時間は7~8時間程度です。リハビリテーションにかかわる仕事のため、患者様の緊急対応なども基本的にはありません。時間外の業務があることは少ないでしょう。また、夜勤も基本的にないため、家事や育児をしながら、仕事の計画や自分の生活リズムを整えやすいのも特徴です。
この記事を書いた人
所属:入試広報部
ひつじ4号
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