管理栄養士の主な就職先は?管理栄養士が多く活躍している職場を知ろう
多くの管理栄養士が活躍している就職先は、主にどのような場所があるのでしょうか。
働く場所や仕事内容について、詳しく見ていきたいと思います。
医療機関(病院)
管理栄養士の主な就職先として、まずあげられるのは病院などの医療機関です。
全国の管理栄養士養成校の卒業生の就職先で一番多い就職先は、病院で33.2%になっています。
▶参照:全国栄養士育成施設協会|卒業生の就職率と就職先
医療機関(病院)での管理栄養士の仕事内容は、給食業務と臨床業務があります。
給食業務とは、どんな仕事内容?
献立の作成から、食材の発注業務、そして調理や書類などの作成業務が仕事内容です。
給食施設(学校、介護福祉施設など)
管理栄養士の主な就職先として、次にあげられるのは学校や介護福祉施設などの給食施設です。
給食というと学校というイメージを持つ方が多いかと思いますが、学校だけに限らず会社や、介護福祉施設などで管理栄養士が活躍できる就職先です。
給食施設での、管理栄養士の仕事内容は就職先によって変わります。
調理、献立の作成、食材の発注業務、調理場の衛生管理などを全般的におこなう職場もあれば、デスクワーク中心の職場もあります。
また、給食会社で働く選択肢もあります。給食会社では、調理業務からスタートする場合が多いです。
調理の現場で栄養の基本を学びながら、活躍することができ、管理栄養士として総合的な経験を積める職場です。
食品メーカー
次にあげられる主な就職先として、食品メーカー企業があります。
管理栄養士として食品メーカーに就職すると、研究開発や商品開発スタッフとして活躍することができます。
就職先によって異なりますが、食品メニューの開発や商品設計以外にブランド名の立案や営業・広報なども担当することができ場合もあります。
開発する商品は、就職する企業によって様々ですが、サプリメントやドリンク剤、離乳食、お弁当などがあります。
「商品の開発に携わりたい」「研究開発がしたい」という管理栄養士が活躍できる就職先です。
健康志向の高まりから、食と栄養のプロである管理栄養士の需要が増えている就職先といえます。
▶食品開発者になるには?どんな大学(学部)で学べばよい?
食品関連以外の業界
管理栄養士になるために学んだ理系の基礎的素養を活かして、食品関連以外に就職して活躍することもできます。
例えば、化学メーカーの品質検査や医薬品メーカーでの臨床開発部門(生活習慣病や栄養剤の開発やプロモーション)などで管理栄養士として活躍している方も少なくありません。
栄養の知識を活かして、化学メーカーや医薬品メーカーなどで活躍することに興味がある方は養成校の就職先の実績などを見ると良いと思います。
▶参照:関西福祉科学大学 健康福祉学部 福祉栄養学科_資格・就職キャリア
行政機関(自治体)
都道府県庁・市町村の保健所、保健センタなどの行政機関にて国家公務員として活躍する管理栄養士もいます。
具体的には、地域の特性を生かした健康づくりの政策の企画立案や、住民への健康づくりのセミナーの開催、栄養相談などを行います。
行政機関で働く栄養士・管理栄養士は「行政栄養士」と呼ばれています。
食と栄養に関わりながら、自身が生まれ育った地域に管理栄養士として貢献したいという方に目指してもらいたい就職先です。
研究機関
研究機関(食品会社の研究機関や国・大学の研究室)などに所属して、新たな食品の開発や栄養に関する研究を行う研究者として活躍する管理栄養士もいます。
大学などの研究機関で活躍する場合、管理栄養士や栄養士の養成にも携わることもできます。
養成校で学んだ食と栄養に関する地域をさらに研究したいという方は、研究者や指導者としての将来も考えるのがオススメです。
スポーツ施設
次にあげられる主な就職先として、スポーツ施設があります。
管理栄養士として、スポーツ施設で活躍している方もいます。
スポーツ施設で働く管理栄養士は、プロアスリートからスポーツ愛好家を対象に、健康な身体作りや競技パフォーマンス向上のためのサポート、栄養面でのカウンセリングやダイエットプログラムの作成などを行います。
また、職場によっては栄養指導やセミナーなどを行うこともあります。
また、割合は少ないですがスポーツチームやプロアスリートの専属スタッフとして働く管理栄養士もいます。
「スポーツが好き」「食事と栄養を通じてスポーツ業界や人を健康にする仕事を通して貢献したい」という管理栄養士が活躍できる就職先といえます。
フードコーディネーター
次にあげられる主な働き方として、フードコーディネーターとして活躍する方法があります。
フードコーディネーターの仕事内容は、食や栄養に関する専門知識を活かしたレシピの作成や料理教室での講師、雑誌コラムの執筆、飲食店の新メニュー考案、食品メーカーの新商品開発のアドバイザーなど、幅広く食や栄養に携わることができる仕事です。
職場としては、企業に就職して勤務する以外にも、キャリアを積んでフリーランスのフードコーディネーターとして働く管理栄養士もいます。
「とにかく食べることが大好き」「食を通して人に喜んでもらいたい」という方が、フードコーディネーターとして管理栄養士が活躍できる働き方といえます。