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言語聴覚士
- 言語聴覚士と作業療法士の違い
- 仕事内容
医療職に興味があって、そのなかでもリハビリテーションの専門職である言語聴覚士、作業療法士、理学療法士のいずれかに興味がある高校生の方は多いのではないでしょうか。
今回は、その中の言語聴覚士と作業療法士に注目して、それぞれの仕事内容の違いや共通するポイントなどを紹介したいと思います。
言語聴覚士や作業療法士のことを知りたい、どっちがより自分に向いているのか?など、職種について悩んでいる方の参考になればと思います。
目次
言語聴覚士と作業療法士について
リハビリテーションのスペシャリスト(医療専門職)
言語聴覚士、作業療法士、理学療法士は、医師や看護師、介護職と連携して患者さんをケア、サポートするリハビリテーションのスペシャリストです。
言語聴覚士は言語・音声・嚥下(口から安全に食物や水分を飲み込むこと)・作業療法士は作業遂行(その方のセルフケア・役割・趣味を実行すること)にかかわる機能、理学療法士は運動の機能のリハビリを専門としています。
現場では、3つの職種が互いに連携し合って患者さんをサポートします。
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言語聴覚士の役割や仕事内容
「話す」「聴く」「食べる」といった生活していく上での喜びにつながる機能のリハビリを行うことが、言語聴覚士の仕事内容です。
患者さんは、小さなお子様から高齢者の方まで幅広いです。具体的には発声、発音、聴覚、認知、嚥下、発達などの機能回復・促進のためのリハビリを行います。
作業療法士の役割や仕事内容
日常生活の作業遂行の向上を支援するリハビリのプロです。
患者さんは、身体面での障害、アルコール依存症などの精神障害、脳性麻痺など発達障害、高次脳機能障害、認知症など老年期の障害などを持っている方など、日常生活における作業遂行のよりよい実現のためのリハビリを行います。
言語聴覚士と作業療法士の違いって?
有資格者数の違いは?
仕事内容の違いは?
- 言語聴覚士
「話す」「聴く」「食べる」といった生活していく上での喜びにつながるリハビリを行う。 - 作業療法士
日常生活の作業遂行の向上を支援する。身体と心のリハビリテーションを行う。
働く場所や就職先の違いは?
- 言語聴覚士
医療機関や特別養護老人ホーム・デイサービスセンターなどが主な就職先です。 - 作業療法士
医療機関やメンタルクリニック・特別養護老人ホーム・発達障がい者支援センターなどです。作業療法士は心のリハビリのプロですので、メンタルクリニックでも働くことができるのも特徴です。
言語聴覚士と作業療法士ならどっちが向いている?
どんな人が言語聴覚士に向いているのか?
どんな人が作業療法士に向いているのか?
それぞれ見ていきましょう。
言語聴覚士に向いている人
- コミュニケーションに興味がある
- 根気強い
- 観察力がある
- 共感する力がある
- 探究心がある
作業療法士に向いている人
- 人との会話が好き
- 根気強い
- 人助けが好き
- 発想が柔軟
- 遊び心がある
言語聴覚士と作業療法士。それぞれの特徴や違いをしっかり理解して、養成校のオープンキャンパスなどに参加し、職業選択することも大切です。
この記事を書いた人
所属:広報室
ひつじ4号
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