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言語聴覚士の将来性が知りたい!どうなる?
  • 2022.09.28

「言語聴覚士に将来性はあるのか?」
 リハビリの専門職の一つである言語聴覚士に興味がある高校生の方にとって、言語聴覚士の将来性については気になる内容ではないでしょうか。

 また、理学療法士・作業療法士といった、同じリハビリの専門職と迷っている高校生の方にも、言語聴覚士の将来性を知ることは職種選択の参考になると思います。

 言語聴覚士の需要が今後高まるのか?将来性について、詳しく見ていきたいと思います。

目次

言語聴覚士の需要は今後高まるの?将来性はあるの?

 言語聴覚士の需要が今後高まるのか?将来性はあるのか?を知るために、言語聴覚士の現状について見ていきたいと思います。

言語聴覚士の人数はどのくらいいるの?

 現在の言語聴覚士の有資格者数(人数)は、2021年3月には約3万6千人となっています。これは、同じリハビリ専門職の理学療法士が約19万人、作業療法士が約7万人いるのと比べて少ない状況です。

 言語聴覚士は、人が幸せに生きていくために欠かせない「話す・聴く・食べる」ことへのリハビリに特化した専門職です。子どもから高齢者まで幅広い患者さんをサポートします。そのため、医療施設や福祉施設、教育機関など全国各地で言語聴覚士の活躍する場があります。

言語聴覚士の将来性について

 言語聴覚士の現状に続いて、将来性について見ていきたいと思います。
  • 日本の超高齢化
    日本は2025年に超高齢化社会を迎えると想定されています。
    高齢者が増えると摂食嚥下障がい、老人性難聴、認知症によるコミュニケーション障がいを患う方が増える可能性が高くなると予想されます。今後、介護・福祉施設、訪問リハビリテーションの需要が高まると思われます。
    そのため、言語聴覚士の就職先となるような病院や施設が増え、言語聴覚士の配置数、求人数も増加していくと思われます。
  • 活躍の幅、場所が増える
    診療報酬改定や介護保険法の改訂により、言語聴覚士が関わることができる疾患や対象は増加傾向にあり、医療機関、介護・福祉施設や訪問リハビリテーション、学校教育や児童関連施設等で活躍の場がますます拡大し、需要が高まっています。
    その他、訪問リハビリテ—ション等において、言語聴覚士と歯科医が連携して医療を進めているところもあります。口腔ケアをまとめて行えるメリットがあるためです。

  •  言語聴覚士の業務内容は上記で示した職場で大変注目されており、言語聴覚士の採用や増員に積極的な施設が急増しています。現場での言語聴覚士の高い需要に比してその有資格者数はまだまだ不足している状態にあり、高い求人倍率となっています。就職に強い資格、といえるでしょう。

  • 今後求められる分野がある
 ▶出典:一般社団法人日本言語聴覚士協会 
 言語聴覚士が専門とする分野の中で、聴覚分野で働く言語聴覚士の割合が他の分野に比べて少ない状況です。
 先述した通り、超高齢化社会を迎える日本では軽 ・中等度難聴患者の数は増加していく可能性が高く、補聴器の潜在的な需要も高くなる可能性があります。そのため、聴覚分野における言語聴覚士の需要が高まっていくと思われます。

言語聴覚士として今後求められることとは?

 言語聴覚士は、今後の需要も高く将来性があると言えますが、長く活躍できるためには、常に新しい知識を得るよう心掛け勉強していくことが求められるのではないでしょうか。

より専門性を高める資格取得

 言語聴覚士として、現場での活躍の幅を広げつつ、さらに専門性を高める資格を取得することもできます。一例として、「認定言語聴覚士」が挙げられます。
  • 認定言語聴覚士
    認定言語聴覚士は、日本言語聴覚士協会の制度です。摂食嚥下障害領域、失語・高次能機能障害領域、言語発達障害領域、聴覚障害領域、成人発声発語障害領域があり、それぞれの専門分野でのエキスパートになることで、効果的なリハビリを行うことができるようになります。

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