9月14日、9月20日の2日間にわたって「子育てのコツを学ぼう」を実施いたしました。このプログラムは、附属幼稚園在籍児のお母様方が、子どもの困った行動に対して、行動理論に基づいた関わりを学び、実践していただくものです。今回はコロナ禍でなくなっていた託児が復活し、ご利用いただきました。

　9月14日は、前半に子どもの行動への注目の仕方、子どもへの「ほめ方」、お約束表の作り方について、加藤美朗教育学部教授の講義を聴いていただきました。後半は、子どもの行動を講義内容の行動理論に基づく視点で捉え、子どもが取り組めそうな行動目標を考え、お約束表を作成していただきました。その際、心理臨床学専攻の大学院生がカウンセラーとしてお母様のお話を伺い、お約束表の作成をお手伝いさせていただきました。9月20日は、結果の報告とふりかえりをしていただきました。どの親子もお約束表に楽しく取り組んでいただけたことを伺いました。お子さんへの注目やほめるポイントを少し意識することで笑顔が増えたり、お約束表を使うことで好ましい行動が増えたという気づきを嬉しそうに語るお母さま方を見て、スタッフとしてはとても嬉しい気持ちでした。

　参加されたお母様方からは「カウンセラーが話を丁寧に聴いてくれた」「友人にも勧めたい」などの感想をいただきました。いつも子育てに一生懸命がんばっておられるお母様方に、これからもスモールステップでできるところから親子で楽しみつつ、ほめることを意識していただけたらと思います。

（報告：関西福祉科学大学心理科科学部准教授、心理・教育相談センター相談員　久保信代）