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心理臨床学専攻(修士課程) 概要

心理臨床家、現代人の「適応不全」に真っ向から取り組む高度専門職業人を養成。

現代を生きる人間は、老若男女・貧富を問わず、やさしくいえば年齢・性別はもちろん、経済的に豊かであろうとなかろうと、誰もが、それぞれの問題に直面しながら生きています。現代社会の特質は「変化」と「複雑性」そしてその「スピード」にありますが、そこから現代の適応不全の問題が生まれてきており、現代人すべてが「適応」の問題に直面しているのです。福祉における支援とはその意味で、人々への適応支援そのものです。現代人の適応不全の克服をどう支援するかが福祉の最大課題といっても過言ではないでしょう。本学の心理臨床学専攻【修士課程】はまさに適応支援の専門家を臨床心理学の立場から育成しようとするものに他なりませんが、本専攻が社会福祉学研究科に設置され、「臨床心理学」専攻ではなく支援を第一義的課題とする「心理臨床学」専攻であるゆえんもそこにあります。

関西福祉科学大学大学院 社会福祉学研究科 心理臨床学専攻は、
財団法人 日本臨床心理士資格認定協会 認定 第1種指定大学院です。

■公認心理師について

【公認心理師受験資格取得について】
公認心理師は公認心理師法に基づく心理職の国家資格です。本学大学院に入学する前に出身大学で国が定めた科目を履修していことを前提に、本大学院で国が定める科目を履修し修了することにより公認心理師試験の受験資格を取得することができます。

教育目的・目標

福祉社会を実現するために必要な高度な理念、理論、技術を教授し、人の幸せの実現に貢献できる高度専門職業人および専門職業人に対するリーダー・スーパーバイザー、ならびに研究者を養成し、福祉社会の構築に還流することを目的とする。
臨床福祉学専攻の前期課程では、現場の職業人に対して指導できるリーダーおよびスーパーバイザーを養成する。また、後期課程においては、社会福祉の高度な研究能力を育成することにより、教育者、研究者を養成することを目的とする。
心理臨床学専攻の修士課程では、心理臨床の高度専門職業人・心理臨床家を養成することを目的とする。


研究演習科目(2017年度実績)

心理臨床学研究演習I・II【亀島 信也】

臨床研究は、多くの実験研究と比較して、影響を及ぼしあう変数間の関係が正確に把握しえず統制し難いと考えられますが、そのことが未熟な研究デザインの言い訳にはなりません。そこで本演習では、最大限正確な結果が展開できる臨床研究に独自の条件設定や統制要因を検討します。これらをとおして、臨床心理学研究を遂行するのに必要な研究デザイン、研究法、および統計的解析知識の習得を目的とします。

心理臨床学研究演習I・II【谷向 みつえ】

子育て支援、母子保健、保育など、親と子の育ちの領域における臨床実践を通して研究を進めます。子育て不安や虐待など課題が山積する実践現場で、子どもの健やかな発達の基盤形成の支援を目的に、Attachmentや関係性の発達という視点から事象を捉え量的・質的データを包括する研究を目指します。

心理臨床学研究演習I・II【柏木 雄次郎】

主に医療系の心理臨床学を研究テーマとしています。
がん緩和ケア(がん患者・家族の心身のケア以外に、死生学・スピリチュアルケアを含む)、産業メンタルヘルス、認知症、発達障がい等を専門とし、その病態や治療法の研究・開発を進めています。

心理臨床学研究演習I・II【櫻井 秀雄】

「発達診断と発達臨床心理学的支援」をテーマとして、特に自閉症スペクトラムおよびその周辺の発達障害への治療・教育的介入と環境との関連性について学ぶとともに、修士論文の作成指導を行います。具体的には、臨床体験を主軸とした研究演習と協働して、自閉症スペクトラムおよびその周辺の発達障害児・者へのマルチディシプリナリー(多領域・包括的)な臨床心理学的支援活動に実際に参加し、保護者・きょうだいを含む当事者とのかかわりの中から、現時点での問題と課題を考察し、アセスメント法やそれに基づく支援技法の研究開発及びそれに基づく修士論文作成を目的とします。

心理臨床学研究演習I【長見 まき子】

産業・組織領域の心理臨床学的課題について、問題点の把握、解決法などについて検討し、労働者個人や職場集団の精神健康水準向上のための方策を探っていきます。トピックとして職場復帰支援、ストレスチェック、職業性ストレス、ハラスメント等を取り上げます。また、EAP研究所でのインターンシップにより職場復帰支援の実際を体験します。研究については担当教員と相談しながらテーマを決定し研究を進めます。研究の枠組み、論文の読み方、研究デザイン、データの収集、論文の書き方について講義・演習を行います。

心理臨床学研究演習I・II【粟村 昭子・多田 美香里】

現代の社会は大きく変化しつつあります。それにつれて学校や家庭などにおける不適応の出方も従来のそれとは大きく異なってきています。本演習では“今、起きつつある臨床心理学的なテーマ”を取り上げて研究することを目指します。対象は思春期・青年期以降という幅広い年代になります。それと平行して修士修了と同時に臨床家として活躍できるように投映法の技法についても実践的な体験を積めるよう工夫しています。また、多田では、特に認知機能に関する実験的検討を行います。実験計画法や統計解析に関する知識も深めながら、人間の心の働きを知る上で最も基礎的な領域である知覚・感覚・認知などの心的機能について実験を行います。


専攻からのメッセージ

臨床心理士を養成する大学院です

本学大学院心理臨床学専攻科は、日本臨床心理士資格認定協会により第1種大学院の指定を受けています。よって、大学院修士課程(2年間)を修了後、認定試験を受けることができます。

構造的でトップレベルの実習経験を、学内と学外にて取り組んでもらいます

大学院在学中は学内実習、学外実習に積極的に参加して、実務経験をつむことが必要です。大人や子ども、さまざまなクライエントと関わります。また修士課程を修了するためには修士論文を提出する必要があるので、そのためにゼミではきめ細かな指導を行っています。

臨床心理士資格を取得した修了生が活躍しています

大学院修了後の進路は、(病院などの)医療現場、(学校などの)教育現場、(施設などの)福祉現場、(EAPなどの)産業領域、(博士課程へ進学して)研究領域など多様な場面で活躍しています。まさに、時代のニーズにあった臨床心理士を育てています。

心理臨床学専攻代表
粟村昭子 教授