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合格者の声(近畿地方)

奈良県 9期生

講師として勤務して3年目になりましたが、1年でも早く採用試験に合格し、養護教諭として勤務したいという気持ちはずっと持ち続けていました。まずは1次試験に合格することが第一ですので、業務が終わればとにかく筆記試験の勉強をがんばりました。やはり4~6月は、時間的にも精神的にも余裕がないため、採用試験前であっても気持ちが焦るだけで、あまり勉強に時間を割くことはできませんでした。奈良県の採用試験では、教育委員会から出されている手引きや教育指針、また文部科学省から出されている施策などが多く出題されるため、いろいろな資料を読み込みました。どこの自治体でも同様だと思いますが、面接試験では”採用された際、どのような教育をしていきたいか”問われます。自分自身のビジョンを持ち、どのような子どもたちを育てたいのか、そして、しっかりと自己分析をして自分にしかない強みをアピールできるようにしておいた方が、合格に近づくと思います。
勤務校では採用試験対策として、管理職や採用年度が直近の方が面接指導をしてくださいました。講師の方が8名いたので、自分たちでも時間の許す限り、何度も面接練習をしました。1次試験の結果が出てから、2次試験の対策をやり始めましたが、保健指導案を練って試験当日まで何度も修正が必要でしたし、個人面接や集団討論の練習もしなければならなかったので、本当に時間がありませんでした。私が2次試験対策で何度も通ったのは、大学での採用試験対策講座です。1次試験とは違って2次試験では、より専門性が求められるため、養護教諭として経験や知識のたくさんある先生方のもとで、保健指導や面接、討論の練習を繰り返し行いました。“面接は場数を踏め”とたくさんの先生に言われ、何度も先生に見てもらったり、また見てもらう人がいないときは動画を撮ってみたり、自分の気が済むまでとことんやり込みました。試験当日は全くと言っていいほど、あまり緊張もせず、自分の伝えたいことが言えましたし、保健指導ものびのびとすることができました。自己分析することも大切ですが、他教科・他校種の先生や大学での採用試験対策講座に積極的に参加し、たくさんの人の意見を参考にして対策をすることも大事です。どんなことにも一生懸命取り組んでいれば、必ず見てくれている人がいます。新たなスタートに向けて、これからも学び続け、子どもたちが社会で自立できるように養護教諭として歩んでいきたいです。






和歌山県 5期生

大学を卒業後、2年間、大阪府立支援学校の寄宿舎で、寄宿舎指導員として働き、現在の高校では、講師として勤めて5年目になります。私はずっと大阪府で受験していたのですが、周りの友人たちが次々と合格していくなか、毎年変化していく大阪府の試験にも上手く対応できず、パッとした成果も出せないままでした。働きながらの勉強も大変でした。限られた時間の中、集中しなければと思えば思うほど焦り、「勉強する範囲はここでいいのか、別の範囲がいいのではないか」と、結局どれも中途半端になるという悪循環でした。勉強も集中して出来ない焦りと苛立ちから、過去の自分をずっと責めていました。養護教諭以外の仕事をしていたこと、同じ学校しか知らないのは経験値が低すぎる…など、過去の自分の選択肢を後悔し、ひたすら自虐していました。
「私に出来ることは何もない」その言葉がずっと頭の中にありました。講師歴も長くなってきているにも関わらず、自分には養護教諭としてやっていける「強み」が全くないと思っていました。
そんな思いを、先輩養護教諭にこぼした時です。先生は不思議そうに「それはありえない」と言ってくださいました。全て自作のイラストを使ったほけんだより。保健委員の生徒と作成した掲示物。寄宿舎で得た支援が必要な生徒との関わり方。他の先生とも連携しながら、高校生特有の問題や悩みにも対応してきました。養護教諭として当然だと思ってこなしてきた事柄は自分の経験値であり、強みであることに、その時初めて気付きました。その瞬間から、後悔しかなかった自分の過去がとても頼もしく、自信を持たせてくれるようになりました。
和歌山県を受検したのは今年が初めてです。和歌山県の教育現場を知らない不安はあれど、出身地であることや、大阪府で落ち続けた開き直りも相まって、試験は自分でも驚くほどリラックスして受けることが出来ました。
私は器用な人間ではないので、たくさん時間を使って四苦八苦しながら今に至ります。成果も見えず、上手くいかないことも多く、自信を失うことも多々ありましたが、それらは決して無駄ではありませんでした。失敗することで学べることも多くあります。私の場合は、失敗することでより考え、学びに繋げることが出来ました。
自分の選択肢を信じ、重ねていく時間と経験を強みにして、みなさんも頑張ってください。

大阪府での勤務時代作成したほけんだより


兵庫県 4年生

教員採用試験の対策は、三回生の春から始めました。筆記対策では、問題集を繰り返し解いたり、友人と問題を出し合ったりしました。私は、覚えることが苦手だったので、同じ問題集を確実に覚えるまで何度も繰り返し解きました。一回目に解けなかった問題だけ解きなおし、最後まで解けなかった問題はノートにまとめて覚えました。
また、三回生の春から、面接練習を行うたまごというサークルが結成されます。そのサークルで、学生同士で何度も練習したり、先生に見ていただいたりしました。面接ノートを作成し、自分が志望する都道府県で出される問題を書き込み、自分の考えを固めていきました。同じ養護教諭を目指す学生がとても多いので、一緒に面接練習をしていると、考えの幅が広がったり、自分の考えを深めたりすることができます。
教員採用試験の対策では、覚えなければならない範囲がとても広いことや、面接がうまくいかず、心が折れそうになる時もありましたが、そのたびに友人と励まし合い、乗り越えてきました。最後まで頑張ることはとても大変なことですが、その分、自信につながります。そして、何よりも大切なことは、養護教諭になりたいという強い気持ちを持ち続けることだと思います。