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言語聴覚士
- 失語症とは
- 失語症のリハビリ
- 失語症と言語聴覚士
将来は人の役に立つ仕事がしたい!その中でも医療職に興味があるという高校生のみなさん。
ドラマや動画を見て「失語症」という症状があることを知り、どのような症状なのか詳しく知りたいと思った方もおられるのではないでしょうか。
今回は、「失語症とはどのような症状なのか」や「失語症のリハビリテーションではどのようなことをするのか」、そして失語症のリハビリテーションを担当する言語聴覚士の取り組みについてお伝えしたいと思います。
最近では、テレビや映画で大活躍されたアメリカの有名な俳優さんが、失語症を理由に俳優業を引退されたというニュースが話題になりました。
その俳優さんは、日本国内でもソフトバンクのCMなどにも出演されてされていた有名な方です。
そんな、誰にでも起こり得る「失語症」の症状や原因、そのほかの障害との違いについて詳しく見ていきたいと思います。
目次
失語症とは?失語症について知っていますか?
失語症とは、交通事故や転倒などによる脳の外傷や、脳梗塞(のうこうそく)や脳内出血などの脳の血管に起こる病気によって、大脳の言語をつかさどる部分が損傷することで起こる言語障害の一種です。
失語症とは、どのような症状?
- 相手の話を理解することができない
- 伝えたい言葉がうまく出てこない、言い間違える
- 相手の言ったことを復唱できない
- 文字や文が読めない、書けない、理解できない
失語症によく似たことばの障害もある
失語症になる原因とは?
- 脳梗塞(のうこうそく)、脳内出血などの脳の血管に起こる障害
- 交通事故・転倒などで起こる脳の外傷
失語症にはタイプがあることを知ろう
運動性失語(ブローカ失語)とは、言葉を理解することはできるものの、自分が話す時はうまく言葉が思い浮かばないというタイプの失語症です。
- 言葉を聴いて理解できるが、話す時にたどたどしくなる
- 話す言葉の音が歪んでしまう
- 話をする量は少ない
- 単語や決まり文句などの短い言葉なら話すことができる
感覚性失語(ウェルニッケ失語)とは、自分から話すことはできますが、相手の話を聴いて言葉を理解することがうまくできないというタイプの失語症です。
- 話し方は滑らか
- 話をする量は多い
- リズムやイントネーションなども問題がない
- 言い間違いが多い
- 言葉が支離滅裂になる場合が多い
- 自分の言いたいことが思うように伝えられない
- 文字を書く能力が障害される
全失語とは、言葉を話すこと・相手の話を聞いて理解すること・単語や文章を復唱すること・文字を読んだり書いたりすること。
これらすべての能力が重度に障害されるタイプの失語症です。
- 理解が難しい言葉や発声になる
- コミュニケーションをとることが難しい
失語症のリハビリテーションではどのようなことをするの?
会話をする
挨拶をする
字を書く
自分の名前の文字をなぞったり、書き写したりすることから始める場合もあります。
書ける文字が増えてきたら日記やハガキを書くことに取り組むなど、少しずつステップアップしながら改善を目指します。
各段階に適したリハビリ方法
また、失語症のリハビリ効果を最大限に引き出すためには早期診断、治療が大切です。
失語症のリハビリを担当する言語聴覚士(ST)
▶言語聴覚士に興味がある方に見てほしいドラマ・映画
この記事を書いた人
所属:入試広報部
ひつじ4号
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