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介護だけじゃない!人の役に立てる福祉系の仕事を6つ紹介
  • 2025.06.05

 福祉系の仕事と聞くと、介護職をイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、介護以外にも非常に多くの仕事が存在し、例えば、ソーシャルワーカーも福祉の仕事に含まれます。仕事内容は職種によって異なりますが、共通しているのは人の役に立てること。

 この記事では、福祉系の仕事を6つ紹介するとともに就業すると活かせる資格も紹介します。

目次

1.福祉系の仕事とは

 そもそも福祉の仕事とは、人が快適に生きられるよう社会的支援を行うことを指します。主に、心身に障害がある、周囲を取り巻く環境に課題があるといった理由から、日常生活を送るのに支障がある人とその家族への支援が中心です。

 さらに、家庭環境や経済状況など、多角的な視点で助言・支援をするため、専門知識はもちろんのこと人間性も求められます。

 人が安心かつ快適に社会生活を送れるようサポートする仕事ですので、人の役に立ちたいと考える人に向いているでしょう。

2.福祉関係の仕事の種類

 福祉の仕事と聞くと「介護」をイメージする人は多いかもしれません。福祉関係の仕事はさまざまで、主に以下のような種類があります。
  1. ソーシャルワーク
  2. ケアワーク(介護)
  3. 経営・管理
 どのような仕事か一つずつ見てみましょう。

ソーシャルワーク

 社会生活で問題や課題を抱えている人とその家族が、より良い生活ができるよう支援する仕事がソーシャルワークです。

 例えば、「学校でいじめに遭っている」「親に育児放棄されている」などの問題を抱えるこどもやその家族から話を聞き、必要に応じて教員や家庭への支援を行います。

 病院や高齢者施設、障害者施設、行政機関、学校など活躍の場は多岐にわたり、近年は災害現場で活躍するソーシャルワーカーも増えてきています。
【コラム】 災害時に活躍するソーシャルワーカー
 近年、日本において自然災害が増加しており、ソーシャルワーカーの存在が重要視されています。
・災害時のソーシャルワーカーの役割は、主に以下の通りです。
  • *避難計画
    自力で避難することが困難な障害者や高齢者などの避難計画を作成します。また、災害発生時には避難場所への誘導を行うこともあります。

  • *情報収集
    被災地の状況や安否を確認し、ニーズを把握します。

  • *環境整備
    介護施設や高齢者施設などが災害により利用できなくなった場合、入居者のために代わりに生活できる場を用意し、環境を整えます。

  • *被災者のケア
    災害時のショックや避難生活でのストレスなどで、精神的な苦痛を感じている被災者に向けて、心のケアを行います。

 ソーシャルワーカーが被災地へ赴くこともあり、「仕事を通して人の役に立ちたい」と考える方にとっては、やりがいがあるでしょう。

ケアワーク(介護)

 ケアワークとは介護ともいい、高齢者や障害者など日常生活を送るにあたって、サポートが必要な人を支援する仕事で、生きるうえで欠かせない生活動作 に対する支援が中心です。

 例えば、以下のような介助を行います。
  • 衣服の着脱
  • 入浴
  • 食事
 保護者のいないこども、または保護者の養育を受けることが難しいこどもを養育する施設(社会的養護施設)において、こどもたちの世話をする保育士・児童指導員などをケアワーカーと呼ぶ場合もあります。

経営・管理

 社会福祉関連の施設・事業所の経営や管理、事務、経理なども福祉の仕事の一つです。福祉施設だけでなく、障害者雇用に携わることや、一般企業の人事部で福利厚生の整備を図ることも、福祉における仕事の一環です。

 その他、次のような分野でも福祉にかかわることが可能です。
  • 保育
  • 保健・医療
  • 栄養・調理

3.福祉の仕事と活かせる資格

 ここからは、福祉の仕事と活かせる資格について解説します。福祉関連の仕事は非常に多いため、ここでは福祉の仕事の一部と活かせる資格を紹介します。

医療ソーシャルワーカー <ソーシャルワーク>

 医療機関における福祉の専門家を医療ソーシャルワーカーと呼びます。主な仕事内容は、患者と家族が安心して治療に専念でき、よりよい社会生活を送ることができるよう、社会福祉の専門家として課題 解決のための援助を行うことです。

 例えば、
「入院費の支払いができるか不安」
「ケガで入院し、仕事ができなくなったため生活が困窮する恐れがある」
…といった場合には、保険などの制度を活用して経済的な問題解決ができるよう支援します。

 また、他に例を挙げると以下のような仕事があり、病気やケガが理由で困窮している人の役に立つ仕事です。
  • 退院後にスムーズに復学や復職ができるよう、患者の学校や職場などと調整を行う
  • 退院後に要介護となった患者に介護サービスの紹介を行う
  • 病気の告知や余命宣告を受けた本人やその家族への精神的な苦痛が軽減するよう、ケアを行う
▲活かせる資格:社会福祉士、精神保健福祉士

<社会福祉士・精神保健福祉士の資格取得方法>
 社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験に合格する必要があります。受験資格は卒業した大学や履修した科目によって異なり、例えば福祉系大学に進学した場合は、指定科目を履修することによって受験資格が認められます。基礎科目のみを履修した場合は短期養成施設などで6ヶ月以上、知識や技能を習得する必要があります。

 福祉系以外の大学を卒業した場合は、1年以上福祉系の専門学校などで学ぶことが受験する条件です。

 なお、関西福祉科学大学の福祉創造学科では、社会福祉士と精神保健福祉士に加え、介護福祉士の3つの国家資格取得がめざせます。また、社会福祉士と精神保健福祉士、または社会福祉士と介護福祉士のダブル取得がめざせます。

 ダブル取得が叶えば、より幅広い分野で活躍できるようになるでしょう。福祉系の仕事で人の役に立ちたいとお考えなら、ぜひ関西福祉科学大学への進学をご検討ください。

⇒関西福祉科学大学 受験生サイト 福祉創造学科ページ

精神保健福祉士 <ソーシャルワーク>

 精神保健福祉士は精神的な障害のある人や心に病を抱える人が、スムーズに安心して日常生活を送ることができるよう、生活支援や訓練、社会復帰をサポートする仕事です。時には家族からの相談やアドバイスをすること、保健所などで市民のメンタルヘルス啓発活動に携わることもあります。

 例えば、精神科病院や心療内科などにおいて、入院中の患者に向けて集団精神療法を実施したり、退院後に社会復帰に関する相談を受けたりします。

 また、精神的な障害を持つ人の家族の相談に応じる、精神障害者への偏見をなくすための啓発活動を行うなど、本人だけでなく周囲の人々に働きかけることも仕事の1つです。

▲活かせる資格:精神保健福祉士

介護福祉士 <ケアワーク(介護)>

 介護福祉士は2章で紹介したケアワークの1つで、身体または精神上の機能に課題を抱えていることから、日常生活を送ることが困難な人の支援を行います。

 介護福祉士と聞くと、食事や入浴、更衣などの介助をイメージする人が多いかもしれません。しかし、それ以外にも要介護者が社会から取り残されないよう、就労支援や地域活動の情報提供をしたり、家族や近隣の人々と良好な人間関係を築けるようサポートしたりすることも介護福祉士の仕事です。

 また、平成24年からは、「医療的ケア」という喀痰吸引や経管栄養などの医療的支援も仕事として加わりました。介護関連施設において、職員の指導や育成などを行うこともあります。

▲活かせる資格:介護福祉士

<介護福祉士の資格取得方法>
 介護福祉士国家試験を受験するには、福祉系の高等学校で指定の科目を履修し卒業するか、大学や専門学校など指定の養成施設で2年以上学ぶ必要があります。または、3年以上の実務経験があり450時間の実務者研修を受講すれば受験可能です。

児童指導員

 児童指導員とは、何らかの理由で保護者の養育を受けられないこどもたちを、24時間体制で保護者に代わって保護・養育する仕事で、0歳〜18歳未満のこどもたちが対象です。児童福祉施設や児童発達支援・放課後等デイサービスなどで、家庭に事情があるこどもや障害のあるこどもへの支援を行うことが児童指導員の仕事の一つです。

 家庭環境の問題や発達障害など、こども一人ひとりが持つ課題に応じた支援や指導を行うこともあるため、保育の知識だけでなく、心理学・医学的な知識も求められるでしょう。

▲活かせる資格:児童指導員任用資格

<児童指導員任用資格の取得方法>
 児童指導員任用資格は試験に合格するのではなく、従事するために必要な学歴や資格、実務経験などを証明すれば与えられます。例えば、社会福祉士または精神保健福祉士の有資格者であれば、資格証の写しを提出することで取得可能です。

母子支援員

 支援や保護が必要な母子家庭や離婚が成立していない女性とこどもが利用できる母子生活支援施設に配置され、入所している母親とこどもに対して、以下のようなサポートを行う仕事が母子支援員です。
  • *母子が安定した生活を送ることができるよう支援する
  • *子育てに関する不安について相談・支援する
  • *母親が安心して就労できるように調整や助言を行い支援する
  • *退所後も地域で見守ることができるよう関係者と連携、支援する
▲活かせる資格:社会福祉士、児童指導員任用資格

少年指導員

 支援や保護が必要な母子家庭や離婚が成立していない女性とこどもが利用できる母子生活支援施設に配置され、入所しているこどもに対して、以下のようなサポートを行う仕事が少年指導員です。
  • *生活習慣・学習を身につけられるよう支援する
  • *良好な親子関係・友人関係を築けるよう支援する
 母子生活支援施設に入居する母親とこどもは、シングルマザーで父親がいない、父親から暴力を受けているといった場合があり、精神的なストレスや悩みを抱えていることが少なくありません。そのため、母子支援員や少年指導員は母親とこどもたちの精神的な拠り所としての役割も担っています。

▲活かせる資格:児童指導員任用資格

施設長 <経営・管理>

 施設長とは、福祉施設のマネジメントを行う管理職で、仕事内容は以下のように多岐にわたります。
  • *職員の面接、採用、教育、人員配置など
  • *運営の管理、外部への広報活動、営業活動など
  • *収支の管理
 福祉に関する知識や技術、経験に加えて、高い人間性やリーダーシップ力が求められるでしょう。そのため、福祉関連の仕事に従事し経験を積んだのちに施設長の仕事に就く人がほとんどです。

▲活かせる資格:施設の種類によって異なる
 施設の管理者である以上、福祉関連の資格・経験が求められます。

福祉系の仕事で人の役に立ちたいなら、関西福祉科学大学で福祉を学ぼう!

 こうしてみると、福祉の仕事は介護だけではないことがわかるでしょう。 さまざまな職業がありますが、どれも専門家の立場で業務を行うため、福祉に関する知識や技術などが不可欠です。

 例えば社会福祉士の資格を取得する際には、福祉系の大学などで学び、知識や技術を身につけなければ、試験の受験資格さえ与えられません。

 そこで、福祉関連の道に進みたいとお考えなら、関西福祉科学大学・社会福祉学部への進学を検討してみてはいかがでしょうか。社会福祉士や精神保健福祉士、介護福祉士といった国家資格取得をめざせるだけでなく、ボランティア活動や社会福祉施設・相談機関と連携した学外実習などに参加できます。

 関西福祉科学大学で学べば、知識だけでなく実践的な能力も身につき、より人の役に立てる福祉従事者として活躍できるでしょう。

 興味のある方は、ぜひ関西福祉科学大学のオープンキャンパスにご参加ください。

 ▶関西福祉科学大学オープンキャンパス

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