• TOP
  • 記事一覧
  • 同じ食に関わる仕事。栄養士、管理栄養士と調理師について、違いとは?

同じ食に関わる仕事。栄養士、管理栄養士と調理師について、違いとは?
  • 2023.05.29

 食べることや、料理をすることが好きで、将来は食に関する仕事に就きたいと考えている高校生のみなさん。

 食に関する仕事の中には、「調理師」や「栄養士」、「管理栄養士」という仕事がありますが、それぞれの仕事の違いについて、何となくイメージはできるけれど具体的にどんな仕事なのか?将来、どんな場所でどんな活躍ができるのか?そして何より、どちらの仕事をめざせば良いのか?といったことについて迷っている方も多いのではないかと思います。

 このコンテンツでは、そんな食に関わる仕事に就きたいと考えている高校生のみなさんのために、「調理師」「栄養士」「管理栄養士」の仕事の違いや活躍する場所について紹介したいと思います。

 それぞれが食に関わる大切な仕事ですが仕事の魅力や様々な情報を知って、職種選択や進路決定の参考にしてもらえればと思います。

目次

「栄養士」「管理栄養士」「調理師」の仕事内容とは?

 まず、食に関わる仕事について、それぞれ仕事内容を詳しくみていきたいと思います。

「栄養士」「管理栄養士」の仕事内容

 「栄養士」と「管理栄養士」は食と栄養のスペシャリストです。

 食品の栄養成分や効能に対する知識を豊富に持ち、食事や栄養についてのアドバイス(栄養指導)、食事の管理(栄養価計算・献立作成)、食材発注、調理を行います。

 また、「管理栄養士」は、傷病者、病気を患っている方へ病気治療のための栄養指導や献立作成を担当することができます。

 「管理栄養士」と「栄養士」の違いについて、詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。

「調理師」の仕事内容

 「調理師」は、その名の通り調理(食物を料理すること)のスペシャリストです。
 
 「調理師」は、栄養学の知識を持ち、調理に関しての専門知識、技術を習得したプロです。調理の仕事に就く方々の中でも調理師免許を取得した方々が「調理師」です。

 職場や経験年数によっては、食材発注やレシピ開発を行うこともあります。

資格の取得方法について

 「栄養士」「管理栄養士」「調理師」はいずれも、「国家資格」です。

 それぞれ受験資格などが違いますので、詳しくみていきたいと思います。

「栄養士」「管理栄養士」になるには、資格の取得方法

 「栄養士」「管理栄養士」になるには、資格を取得する必要があります。

 資格を取得するためには、厚生労働省が指定した大学や短大、専門学校などを必ず卒業する必要があります。
 
 「栄養士」の資格は、学校に通い必要な課程を修了することで取得することができます。
 
 「管理栄養士」の資格は、管理栄養士の養成施設を卒業した後に国家試験を受験して合格することで取得することができます。
 
 または、栄養士の養成学校に通って栄養士資格を取得後、1〜3年の実務経験を積んだ後に管理栄養士試験を受験して合格することで取得することができます。
 

「調理師」になるには、資格の取得方法

 「調理師」になるには、調理師免許を取得する必要があります。

 調理師の資格を取得するためには、厚生労働省の定める調理科のある高校や短大、専門学校などを卒業するか、調理科の課程を修了することで取得することができます。
 
 また、調理科のある学校に通わずに、調理の実務を2年以上経験し、調理師の国家試験を受験して合格することで取得することもできます。

将来、働く場所(就職先)について

 食に関わる仕事という部分では共通している「栄養士」「管理栄養士」「調理師」。
 
 仕事内容や求められる役割や専門分野は違いますが、それぞれどのような場所で活躍できるのでしょうか?共通する就職先はあるのでしょうか?

「栄養士」「管理栄養士」の働く場所

 ・医療施設(病院)
 ・高齢者施設(特別養護老人ホーム・有料老人ホームなど)
 ・教育機関(給食センター)
 ・民間企業(食品メーカー企業など)
 ・スポーツ施設
 など
 

「調理師」の働く場所

 ・飲食店(料亭、レストランなど)
 ・宿泊施設(ホテル、旅館など)
 ・医療機関(病院)
 ・教育機関(給食センター)
 など
 栄養士と管理栄養士は「栄養学の専門家」として、調理師は「調理の専門家」として、それぞれの仕事で、専門分野や求められることが違ってきます。
 
 食に関わる仕事という部分では共通しているため、同じ職場で一緒に仕事をする機会もあります。

「栄養士」「管理栄養士」「調理師」どれをめざす?

 食に関わる仕事という共通点がある「栄養士」「管理栄養士」「調理師」の仕事。
 
 それぞれの仕事の違いも理解したところで、自分自身にはどの仕事が良いのか、どの仕事をめざせば良いのかと改めて考えているのではないでしょうか。
 
 それぞれの仕事の特徴を理解した上で、自分がやりたいと思う、本当に自分に合うと感じる進路を選んでほしいと思います。

「栄養士」「管理栄養士」に向いている人

 「人々の健康を栄養面で支えて役に立ちたい」
 「栄養管理をすることで病気の治療に役立てたい」

 という気持ちがある人には「栄養士」「管理栄養士」はぴったりの仕事だと思います。
 
 また、「栄養士」「管理栄養士」は、活躍できる分野が幅広いのも特徴です。

 病院や介護施設だけでなく、学校や保育園の給食室、保健所、企業の食品開発部、スポーツジムなど、さまざまな場所で活躍できるのが「栄養士」と「管理栄養士」の強みです。
 
 さまざまな職場で働きたい、いろんな業界で活躍したい方は「栄養士」「管理栄養士」をめざす事をオススメします。
 
 

「調理師」に向いている人

 料理をすることが好きで「おいしい料理で、食べてくれる人を笑顔にしたい」と思っている方や、「自分の料理の腕を高めて将来は独立して自分の店を持ちたい」という方は「調理師」をめざすのが良いと思います。
 
 自分の手で料理を完成させたり、おいしく見える盛り付けをしたりすることが好きな人には、「調理師」がぴったりの仕事だと思います。
 
 また、自分のアイデアで新メニューを開発したり、レシピを考えたりするようなクリエイティブな仕事にも挑戦したい方には「調理師」がオススメです。

まとめ

 今回は、食に関わる仕事として「栄養士」「管理栄養士」「調理師」のそれぞれの仕事内容の違いや特徴について詳しく紹介しました。

 日本は、食や栄養面、健康面への意識や興味や意識がとても高い国です。

 そんな食や栄養の分野で活躍できる仕事は、とても魅力があります。
 
 将来、「食」に関わる仕事に就きたいと考えている高校生のみなさん。
 
 今から、興味のある学校の資料請求やオープンキャンパスに参加して、積極的に情報を収集していけば、自分に合うと思える仕事、進路がきっと見つかるのではないでしょうか。

RECOMMENDATION

あなたにおすすめの記事