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ドラマ「silent(サイレント)」で話題の手話を詳しく知ろう!手話ドラマとは
  • 2023.05.22

 最近の大ヒットドラマといえば、多くの方は「silent(サイレント)」と答える方が多いと思います。

 リアルタイムで見ていた方もいれば、動画配信サービスなどで見逃し配信を見ている方もいるのではないでしょうか。

 そんな大人気テレビドラマ「silent(サイレント)」は、聴覚障害がテーマになっているのでコミュニケーション方法として”手話”が登場します。

 ドラマ「silent(サイレント)」を見て“手話”について興味を持った。

 これまでも、“手話”が出てくるドラマや映画を見たことがあるが改めて興味を持った。

 今回は、そんな方に向けて“手話”や”手話ドラマ”について詳しくお伝えしたいと思います。

目次

ドラマ「silent(サイレント)」で話題になった手話とは?

 大人気テレビドラマ「silent(サイレント)」で話題になった“手話”
 
 最近では、ドラマ内で使用された”手話”を解説してくれるYOUTUBE動画などもあり、以前よりも“手話”に興味を持つ方が増えている印象があります。

手話とは

 まず初めに、そもそも“手話”とはなにか?

 手話は、指や体の動き、顔の表情などを使って視覚的に表現するコミュニケーション方法です。

 手話は、生まれつき耳の聞こえない人や聴覚障害のある方、中途失聴者、 難聴者が気持ちや自分の考えを伝えたり、相手の言葉を理解したりするための大切な言葉(言語)です。

 ドラマ「silent(サイレント)」の中でも、“若年発症型両側性感音難聴”という聴覚障害を患う目黒蓮さん演じる佐倉想が川口春奈さん演じる青羽紬と手話で会話するシーンがたくさんありました。

 また、手話は視覚言語と言われています。

 視覚言語は、音声言語や文字言語(日本語・英語・中国語など)とは違った文法や単語がある独立した言語です。
 

手話には種類があることを知ろう

<日本で使われている手話の種類>

「日本手話」
 日本語の文法や構成とは大きく異なり、独自の文法体系を持つ言語です。
 ろう者同士のコミュニケーションの手段として使われていることが多いです。

「日本語対応手話」
 日本語の文法通りに表す手話です。会話に手話単語を1語1語当てはめて会話します。
 「対応手話」や「手指日本語」とも呼ばれます。
 一般的に、中途失聴者や難聴者がコミュニケーションの手段として使うことが多いです。

 ドラマ「silent(サイレント)」の中で、誰がどちらの種類の手話で会話しているかに注目しながら見ると別の楽しみ方ができると思います。

 ドラマの中では中途失聴者にあたる佐倉想が「日本手話」を使用しています。

 一般的には、「日本語対応手話」で会話すると思われますがストーリーが進んでいくと、その理由があったことも分かります。

手話以外のコミュニケーション方法

 ドラマ「silent(サイレント)」の中では、手話が主に登場しますが、聴覚障害を持つ方のコミュニケーション方法には、指文字、読話(口話)、補聴器、人工内耳、筆談などの方法もあります。
 

手話と法律について

 最近では、ドラマやニュースなどでもよく目にする機会の多い手話ですが、日本では1933年~2011年まで、日本の法律上では「言語」として認められていませんでした。

 数十年前までは、教育現場によっては手話が禁じられていたり、積極的に教えるところが多くありませんでした。

 それは、多くの教育現場では「口話法」(相手の口を見て話を理解する技術)を重視しており、手話を使うと「口話」の技術を得る妨げになると考えられていたようです。

 徐々に手話の必要性が認められて、2011年(平成23年)に「言語」と規定された改正障害者基本法案が参議院本会議で全会一致で可決、成立しました。この改正で、手話が「言語」として認められました。

手話が登場するテレビドラマ”手話ドラマ”

 大ヒットドラマ「silent(サイレント)」もそうですが、ドラマ作品の中で、主役や主要人物が手話を用いてストーリーが展開していく作品、またストーリーの中で手話が大きな役割を果たしている作品は”手話ドラマ”と呼ばれることもあるようです。

 ドラマ「silent(サイレント)」以外にも、話題になった手話ドラマがありますので、いくつか紹介します。
 
・星の金貨(1995年)
・愛していると言ってくれ(1995年)
・オレンジデイズ(2004年)
 
 どのドラマも、当時は大変話題となり”手話ドラマ”の中でも名作と言われている作品です。
 

手話が登場する最新テレビドラマ「星降る夜に」

 続いて、手話が登場する最新テレビドラマ「星降る夜に」も紹介します。

 このドラマは、感情を忘れて孤独に生きる産婦人科医と、音のない世界で自由に生きる遺品整理士が主役となっています。

 吉高由里子さん演じる産婦人科医の雪宮鈴が、北村匠海さん演じる聴覚障害を持つ遺品整理士の男性と出会って自分を取り戻していくストーリーの中で手話が登場します。

 北村匠海さん演じる柊一星(ひいらぎ いっせい)は、生まれつきの聴覚障害で、音のない世界で生きています。

 ドラマの中では、雪宮鈴や、一星の親友でもある佐藤春と手話や筆談、スマホ、ジェスチャーを用いて会話をしています。

 ドラマ「silent(サイレント)」とは、また違った面白さがあるので手話ドラマに興味がある高校生の方、ドラマsilentを観ていたという高校生の方に、ぜひ観てもらいたいドラマです。

 ▶参考記事:ドラマ「silent(サイレント)」の主人公 佐倉想が患う聴覚障害・難聴とは?

聴覚障害、難聴など「聞こえの障害」をサポートする言語聴覚士(ST)について

 今回は、ドラマ「silent」で話題になった手話や手話ドラマについて詳しくお伝えしました。
 
 手話は、生まれつき聴覚障害のある方、中途失聴者、 難聴者の方にとって大切なコミュニケーション方法です。
 
 そんな手話に興味を持った方に、知っていただきたいのが聴覚障害のある方々をサポートする言語聴覚士という仕事です。

 言語聴覚士は、生まれつき聴覚に障害があるお子さん、中途難聴、失聴など様々な種類の聴覚障害に対して適切な検査やコミュニケーション指導、補聴器や人工内耳の調整などを行います。
 
 ドラマ「silent」を見た高校生のみなさんは、コミュニケーションの大切さを改めて感じた方も多いのではないでしょうか。
 
 コミュニケーションのリハビリの専門家である言語聴覚士について詳しく知りたい、どんな仕事なのか詳しく知りたい方は、コチラの記事もご覧ください。
 
 

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