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管理栄養士
- 管理栄養士のスキル
- 管理栄養士の適性

食と栄養のスペシャリスト「管理栄養士」を目指している高校生のみなさんは、「管理栄養士になるために、どんなスキルや能力が必要なのか?」「自分は管理栄養士に向いている?管理栄養士としての適性って?」といったことを考えるのではないでしょうか。
今回は、管理栄養士になるために必要な能力やスキル、適性などを知り管理栄養士のことをより深く知ってもらい養成校で管理栄養士になるために学ぶことをイメージしてもらえたらと思います。
目次
管理栄養士として持っておくべき大切な心構え
まずは、その大切な心構えについて見ていきたいと思います。
食への探求心と向上心を持つ
食への探求心や向上心を常に持ち、管理栄養士として成長していくという心構えを持つことが必要です。
管理栄養士は、患者さんをはじめ、関わる人の食事や栄養面でのバランスを考えたり、おいしく食べられるメニューを考えたり調理することもあります。
おいしく、栄養面でもバランスのよい食事を考えたり作ったりするためには、食材の特徴や相性などよく知り、普段から食への探求心を持つことが大切です。
人の生きがいに関わる仕事であることを意識する
栄養価などの数値やデータばかりを意識するのではなく、関わる方においしく食べてもらえるということも強く意識しなければいけません。どれだけ栄養価が高い食事であったとしても、おいしくなければ食べてもらうことはできません。
もちろん、食べてもらえなければ、考えた栄養バランスが意味をなくしてしまいます。
食は人間が生きていく上では絶対に欠かすことのできないものであり、生きがいにもなるものです。
そんな人の生きがいに関わる仕事であるということを意識することが大切です。
そして、その心構えがあれば、管理栄養士として長く活躍することができると思います。
サービス精神を持つこと
食や栄養のプロとして、食の楽しさを感じてもらったり栄養面での指導や管理で健康になってもらうためには相手へのサービス精神を持ち、気持ちを込めて関わるという心構えが必要です。
管理栄養士に必要なスキルや適性
管理栄養士を目指す高校生のみなさんは、これから養成校に入学してから学んでいくこととして見てもらえればと思います。
コミュニケーション能力
そのため、一緒に働く方やチームのメンバーなどとのコミュニケーション能力はとても重要なスキルです。
管理栄養士は、仕事の中で業務に関わる方へ指示を出し、仕事を動かしていく役割を担うことも多くあります。
指示の出し方、相手への伝え方においても、内容が的確に伝わるということだけではなく、一緒に働くメンバーとの信頼関係を構築する重要性は高いため、コミュニケーション能力は重要です。
病院などで働く場合は、医師や看護師やチーム医療における連携に加え、患者さんとの関わりもあります。
そのため、協調性やチームで仕事をしている意識を常に持つ必要があります。
また、職場によっては赤ちゃんから高齢者まで幅広い年代の人を対象に関わります。
健康状態の把握や好み、食習慣などもそれぞれ把握したうえで、献立を考え、それを一緒に働く方とコミュニケーションをとって進めていきます。
栄養学に関する最新知識
栄養学の分野は年々進歩しており、数年前までの常識が通用しなくなる場合も多くあります。
食材のカロリー計算の変化に合わせて献立作成の内容を変えたり、命に関わる食物アレルギーの発見で食材の選び方が変わったりということもあります。
このように、最新の情報をしっかり習得して仕事に活かしていくことで、管理栄養士として長く活躍していくことができると思います。
管理栄養士としての基礎知識と職場に応じた専門性
病院では、患者さんの体調や症状に合わせた献立の作成や調理、栄養指導が求められます。
学校では、献立の作成や調理、食育指導、残量チェックなどを行います。
食品メーカーや研究機関では、飲料品や機能性食品の開発など、より高度な管理栄養士の知識が必要です。
管理栄養士としての基礎知識をしっかりと学び、習得した後に職場に応じた専門性を身につけることが求められます。
働く環境や、相手のニーズに合わせた様々な知識が必要になる管理栄養士。
しっかりと基礎知識を学ぶことが、やはり重要になってきます。
高校生のみなさんは、養成校でどのような基礎知識を学べるかを見るのをオススメします。
▶参照:関西福祉科学大学 健康福祉学部 福祉栄養学科 カリキュラム
メニュー(献立)を作る力
先の管理栄養士としてもっておくべき心構えでもお伝えした通り、おいしく食べられる、楽しく食べるられるように意識することが重要です。
そのため、メニュー(献立)もおいしく、楽しく食べられることを考えて作ることも重要なスキルです。
そのためには、世界中の料理の知識を持ち、料理にある背景や歴史など食文化を理解することも必要です。
その知識があるからできるメニュー(献立)もあるからです。
また、大規模な給食管理を行う管理栄養士は食材や調理に必要な費用のことを考えたり、食品ロスや地産地消、旬の食材などを考えてメニュー(献立)を作るスキルも必要です。
病院などの施設においては、入院中の患者さんの状況に合わせた献立が必要です。
ライフステージ別、病状別の献立を作る能力、食材の特性を活かし、塩分、エネルギー、糖質、脂質のバランスを理解し、メニューを考える力は管理栄養士にとって非常に大切なスキルです。
調理のスキル
イメージを形にするには調理技術も必要になってきます。また、大量の調理を行う際には、時間内に調理業務を完了させられるだけのスキルも必要です。
例えば、保育園で働く管理栄養士の場合、主な仕事として「給食管理と調理業務」があります。
保育園で子ども達に提供する食事やおやつの献立作成から食材の発注、予算管理などに加えて調理などの業務もあります。
また、病院などの施設では病状別の治療食を作るための調理スキルも必要になってきます。
栄養素を保持や除去できる調理法や、患者さんが食べやすいようにミキサー食、きざみ食など調理法、嚥下しやすい形態への切砕や、食欲を促進する飾り切りなどの技術も身につけることも大切です。
調理のスキルは養成校の実習などで学ぶことができます。
養成校の実習施設などを見ておくことで、将来に管理栄養士として活躍するための調理スキルを身につけるイメージが膨らむと思います。
学校の説明会やオープンキャンパスに行く際には、施設などにも注目してみると良いと思います。
この記事を書いた人

所属:入試広報部
ひつじ4号
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