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AI時代に活躍する養護教諭(保健室の先生)になるには?
  • 2026.02.05

 AIの活用が急速に進むなか、「AIによって仕事がなくなるかもしれない」という話を耳にすることが増えました。AIはさまざまな業界に影響を与え始めていて、教育現場も例外ではありません。最近では「人に言えない悩みはAIに相談する」という人も多く、ますますAIの活用シーンが増えているように感じます。

 養護教諭の仕事も、AIをうまく活用すれば業務が効率化され、より質の高いケアを提供できると期待されます。しかし一方で、AIにはできないこともまだ多く、実際には、人間である養護教諭の力がこれまで以上に重要です。

 これからのAI時代で、変わらず求められる養護教諭であり続けるためには、何が必要なのでしょうか。

目次

1. 養護教諭(保健室の先生)がAIを活用するとどんなことができる?

 AI時代の養護教諭は、AIを積極的に活用して業務を効率化し、より質の高い情報提供やデータ分析を行うことが求められるでしょう。具体的な活用例を考えてみます。

1-1. データの分析でより深いサポートができる

 これからの養護教諭にとっては、AIを使いこなすためにデータを上手に使う力も必要です。たとえば、保健室を利用した人の記録や健康診断のデータをAIを使って分析すれば、児童生徒一人ひとりの健康状態に合ったサポートができるようになるかもしれません。

 ただしデータを使う時には注意も必要です。

 誰もが使えるインターネット上の無料AIサービスなどを使う場合、児童生徒の名前や相談内容などの個人情報をそのまま入力すると、情報が広く漏れてしまう危険があります。データの扱い方、管理方法などAI活用時の基本を理解したうえで利用することが大切です。

1-2. 情報収集と発信がやりやすくなる

 たとえば、校内に配布する「保健だより」などを作るときのテーマや内容を考えたり、保健委員会の資料作成をAIに手伝ってもらったりすることで、作業量を減らすことができると考えられます。さらに、健康に関する新しい情報や信頼できるデータをAIで簡単に探せるようになれば、児童生徒や保護者に、より多くの情報を伝えられるようになるでしょう。

 しかし、AIが出してくる情報をそのまま使うのではなく、内容が正しいかどうかを確認することが大切です。また、学校や児童生徒など、それぞれが本当に必要としている情報が何かを判断して、AIが出した情報の中から何を採用するのかを決める作業は人間にしかできない部分です。

1-3. 一人ひとりにより深く向き合える

 AIを使うと、これまで時間がかかっていた書類作成やデータ整理などの作業時間が短くなり、その分、児童生徒一人ひとりと向き合う時間を増やすことができます。また、AIを使ってストレス解消の方法を見つけたり、気分転換に役立てたりすることで、児童生徒の心に向き合えるヒントも得られるかもしれません。

2. AIにはできないことこそ、養護教諭の強みになる

 もちろん、AIにはできないこともあります。人の気持ちやちょっとした変化を感じ取って寄り添うことは生身の人間だからこそできること。現在のAI技術では簡単には真似できません。またAIは、その人の背景や人間関係、性格など、細かいところまで考えて判断することも苦手です。
だからこそ、養護教諭にはAIにはできない
  • 共感する力
  • じっくり話を聞く力
  • 一人ひとりに合わせて対応する力
  • 他の専門家と協力する力
などが必要です。AIをうまく使いながらも人としっかり向き合うことが、これからの養護教諭には今よりもっと大切になります。

2-1. 共感の気持ちと話を聞くこと

 児童生徒の気持ちにしっかり寄り添い、信頼できる関係をつくることは、AIにはできないところです。AIはたくさんの情報を持っていますが、気持ちをわかってあげたり、親身になって話を聞いたりすることはできません。特に家庭の事情や心の悩みを抱えている子どもにとっては、気持ちを理解し、じっくり話を聞いてもらえることがとても大切なので、養護教諭の人間力が必要です。

2-2. 非言語コミュニケーションの大切さ

 児童生徒の表情、しぐさ、声の調子などからいつもと違う様子に気づく力は、今のところ人間だけが持っている大きな強みです。AIはデータを元に分析はできますが、感情や態度の細かい変化やその裏にある気持ちを読み取ることはできません。いくらAIの進化が速いとはいえ、こういった心理を読み取ることができるようになるには、まだまだ時間がかかるでしょう。

2-3. 個性と多様性への対応

 一人ひとりの児童生徒には、それぞれ違った性格や家庭の事情、成長のスピードがあります。そうしたことをしっかり考えて一人ひとりに合ったサポートをするのは、人だからこそできることです。同じような悩みに見えても、本当に訴えたいことは違うかもしれません。いろいろな悩みや問題が重なったとき、物事の全体を見て柔軟に判断して対応することも、AIには難しい部分です。

2-4. 危機管理と判断

 たとえば、けがをした時の応急処置、いじめや家庭での問題といった心の悩みへの対応など、状況を見て即座に判断し、行動できる力は養護教諭にとても大切な要素です。AIは多くの情報を持っていますが、実際にどう対応するかを決めて動くのは人間の役割です。これは、人である養護教諭だからこそできる大事なポイントです。

2-5. 多職種との連携

 校長先生などの管理職や担任の先生方はもちろん、学校医やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーといった「チーム学校」を支える専門職、そして保護者や地域の様々な専門家たちと連携・協力して、児童生徒の心や体の健康をしっかりサポートするのが養護教諭の大切な仕事です。周囲の人たちと信頼関係を作り、話し合ったりしながらまとめていくことができるのは、人間ならではの強みです。

3. AI+人間力で「求められる養護教諭」になろう

 これからの時代、AIをうまく使うことが重要視されるようになるでしょう。とはいえ、養護教諭の仕事には、人だからこそできる、相手に寄り添い共感するなどの「人間らしさ」を欠かすことができません。AIを使いこなせて、人としっかり向き合える人間力もある。それが、これからの時代の養護教諭に不可欠な資質です。

 AIが使えるだけではなく、人としての考え方や知識などの「人間力」を磨くことも大切です。AIと人間らしさ、両方の力を身につけることで、AI時代においても養護教諭として活躍し続けることができます。そのためには、大学での多様な学びが未来の可能性を広げる鍵になるでしょう。

 関西福祉科学大学では、学科の科目にプラスして、より広く学べる「ミライドプログラム」が用意されています。

3-1. 「AIと脳科学」

 人の心が生まれるのは、脳の働きによるものです。この授業では、心と脳がどのようにつながっているのか、脳の働きをヒントにした人工知能(AI)について学びます。脳の仕組みやAIの特徴を知り、脳とAIを比べることで、それぞれが得意なことや苦手なことが理解できます。脳科学を知ることで、AIをもっと上手に使うヒントが見つかるでしょう。

3-2. 「人間関係論」

 この授業では、人と人が出会い、仲良くなるまでの過程や、成長する中でどんな人間関係が生まれるのか、またグループで起こりやすい心の動きなどについて学びます。家族や学校、友だちとの関係で困ったときに役立つ知識が身につきます。

3-3. 「データサイエンス入門」

 この授業では、AIとデータサイエンスについて、基本からしっかり学べます。今の社会でAIがどんなふうに使われているか、これからどんな使われ方をするのか、AIが得意なことや苦手なことなどを分かりやすく学んでいきます。AIをうまく使うためのコツも身につきます。

AI時代に活躍できる養護教諭をめざすなら、+αのAIや心理学が学べる関西福祉科学大学へ!

 関西福祉科学大学には、養護教諭になるための学びが得られる「健康科学科」が設置されています。2026年4月からは、AIやデータサイエンス、心理学などの幅広い学びが得られるミライドプログラムもスタートします。

 専門的な学びに加え、学科の枠を超えた幅広い分野の学びを選択することで、新しい発見や可能性がきっとみつかります。

 AI時代に活躍できる養護教諭をめざすなら、ぜひ関西福祉科学大学のオープンキャンパスへお越しください!

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