-
言語聴覚士
- 言語聴覚士と心理学の関係
- 心理学を活かせる仕事

高校生のみなさんの中には、「心理学」に興味がある、進学して心理学を学んでみたいといった、将来は「心理学」を活かした仕事に就くことに興味を持っているという方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「心理学」に興味を持っている高校生のみなさんに、心理学を学んで活かすことができる医療職である「言語聴覚士」についてご紹介したいと思います。
なぜ言語聴覚士は、「心理学」を学ぶのか?どんなことを学んで、将来どのように活かせるのか?
といった「心理学」と「言語聴覚士」の関連についてみていきたいと思います。
目次
心理学を学んで、活かせる言語聴覚士とは?
心理学を活かせる仕事の分野について
心理学を活かせる仕事の分野は、たくさんあります。
- 医療分野
- 福祉分野
- 産業分野
- 教育分野
- 司法分野
心理学を活かせる仕事「言語聴覚士」とは
ことばによるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係しています。
生活していく中で、病気や交通事故、発達上の問題などによって、コミュニケーション機能が損なわれることがあります。
そのような「話す」「聞く」といったことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援するのが、言語聴覚士です。
なぜ、言語聴覚士は心理学を学ぶのか?
言語聴覚士にとって心理学がなぜ必要なのかについてみていきたいと思います。
言語聴覚士が関わる患者さんの中には、「話す」「聞く」といったことばによるコミュニケーションに問題を抱える方々がいます。
話すことが難しい時や、相手が話していることを聞き取ることが難しい時に、患者さんのことを理解してサポートしていく必要があります。また、患者さんのご家族の不安に寄り添ってサポートすることも言語聴覚士の大切な役割です。
そのためには、患者さんのこれまでの生活や環境など様々なことを理解していくことが必要です。
患者さんご本人はもちろん、ご家族の方の立場を考えて、気持ちを汲み取り信頼関係を築いてサポートしていくためには、人の心を理解するスキル、すなわち「心理学」が必要となります。
そのため、言語聴覚士になるための養成校では、カリキュラムの中に「心理学」があります。
言語聴覚士になるために学ぶ心理学は、どんな内容?
言語聴覚士の養成校のカリキュラムにある「心理学」科目には、「臨床心理学」や「発達心理学」「学習・認知心理学」といった様々な「心理学」があります。
- 臨床心理学
精神疾患や心のはたらき、心理療法やカウンセリングの基本的な知識について学びます。 - 発達心理学
人間の発達を胎児期から老年期までの一生涯のスパンで捉え、運動機能や認知発達、言語や社会性、感情、道徳性、自己の発達などのさまざまな領域の心理的発達について学びます。 - 学習・認知心理学
人がどうやってことばを獲得するのか、記憶するのか、物事を考えるのかといった認知処理のメカニズムを学びます。
言語聴覚士になるためには、ヒトがことばを獲得したり、操作したりするための脳の仕組みなどについて学ぶことに加え、患者さんの状態を広く捉えるために心理学も学んでいきます。
この記事を書いた人

所属:入試広報部
ひつじ4号
医療系の「お仕事」の魅力をお伝えします!