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大学で心理学を学ぶと、将来どのような仕事に活かせるのでしょうか。心理学というと、卒業後はカウンセラーや公認心理師など、医療や福祉に携わるイメージがあるかもしれません。心理学を仕事に活かせる職場はほかにもあります。
たとえば、関西福祉科学大学の心理科学科の場合、卒業生の62.3%が一般企業、6.5%が公務員に就職しています。
本記事では、心理学を活かせる職業や職場、給与の目安を紹介します。
目次
心理学を活かせる職業7選!

心理学のノウハウを活かせる職業は、福祉、医療・健康、産業、司法、教育など、さまざまな領域にまたがっています。とくに福祉や医療・健康に携わる職業では、心理学を学んだ経験を自分の強みとしてアピールすることが可能です。心理学を活かせる職業を8つ紹介します。
精神科医
しかし、ここで心理学の知識を持っていると、診察に加えてカウンセリングも行える精神科医を目指すことができます。
精神保健福祉士
精神保健福祉士になるには、大学の心理学部などで精神保健福祉士の国家資格を取得する必要があります。精神保健福祉士の給与の目安は300万円~400万円前後とされています。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーの業務は、面接(相談面接)が中心です。児童や生徒、保護者、教職員のカウンセリングだけでなく、臨床心理学的な観点からアドバイスする「コンサルテーション」が求められることもあります。
他の教職員と違い、スクールカウンセラーは非常勤講師として採用されることが一般的です。スクールカウンセラーの給与の目安は300万円~400万円前後とされています。
産業カウンセラー
産業カウンセラーの年収は、中小企業で働く場合は200万円~400万円前後、大企業で働く場合は500万円以上が目安となります。
音楽療法士

音楽療法士の主な勤務先は、病院、学校、福祉施設などです。音楽療法士の給与の目安は300万円前後とされています。
家庭裁判所調査官
家庭裁判所調査官になるには、裁判所職員採用総合職試験(家庭裁判所調査官補)に合格する必要があります。家庭裁判所調査官の給与の目安は400万円前後とされています。
生活相談員
福祉施設の「窓口」として、高齢者の暮らしに寄り添いたい人に向いている職業です。生活相談員の給与の目安は300万円前後とされています。
心理学を学んだ人が活躍できる職場

- 医療機関
- 学校
- 福祉施設
- 一般企業
- 研究機関
- 公務員(法務省、警察ほか)
医療機関
医師や看護師と連携しながら、うつ病や心身症などの治療に従事するほか、生活習慣病などの病気に対して心理的な側面からアプローチすることもあります。働くに当たって、公認心理師などの資格が求められることが一般的です。
学校
主に対処する必要があるのは、いじめや不登校などの生徒が抱える問題や、事故・事件に遭った被害者の心のケア、心身の健康を維持するためのストレスマネジメントの体制づくりなどが挙げられます。
福祉施設
主な勤務先は、老人ホーム、デイサービスセンター、児童養護施設、児童相談所、障害者支援施設などです。
一般企業
また、福利厚生の一環として、従業員支援プログラム(EAP)を採用する企業が増えてきました。EAPは従業員の健康相談やカウンセリングなどをサービス化し、他の企業に提供する取り組みです。大学で心理学を学んだ経験が、一般企業でもアドバンテージとなる場合があります。
研究機関
ただし、研究職を目ざす人の割合はそれほど多くありません。たとえば、関西福祉科学大学の心理科学科の場合、就職を選んだ人の割合は96.3%となっています。[注1]
[注1]関西福祉科学大学(心理科学科)「資格・就職キャリア」
公務員(法務省、警察ほか)
たとえば、受刑者の社会復帰を支援する法務技官(矯正心理専門職)や、各都道府県の警察本部に設置された科学捜査研究所の研究員のほか、現場の警察官として心理学の知識を活かす道もあります。
心理学を活かせるカウンセラー以外の職業

ビューティー・カウンセラー
化粧品の中でも、ファンデーションの目的は、アザや傷跡、皮膚の変色を自然に隠す目的があります。それは、肌の外見を変えるだけでなく、心の苦痛を取り除くものでもあります。
このように、化粧行動で女性の心の苦痛や心配を取り除くのが目的でもあり、心理学の基礎知識が大いに活用されています。
葬祭ディレクター
人が亡くなられると葬儀が行われますが、今日の葬祭業界では葬儀後に、ご親族様のうつ病の発症を抑える目的で、グリーフケアーという心理カウンセリングの一つが取り入れられるようになっています。
この一連の葬儀に関わるのが葬祭ディレクターであり、心理学の知識が大いに役立っています。
営業職
たとえば、営業職の人が使うダブルバインドと呼ばれるテクニックは、心理学上の研究結果に基づいています。
ダブルバインド(double bind) | 相手の選択肢を縛り、意図した選択をさせるテクニック |
営業職では、顧客の心理を理解し、深く共感したり傾聴したりするコミュニケーション能力が求められます。また、顧客のニーズに寄り添った提案をすることが、営業職としての成果につながります。
とくに営業職で役に立つとされているのが、個人と社会の関わりを研究する社会心理学や、人の行動のメカニズムを解き明かす行動心理学です。
コンサルタント
また、コンサルタントの中でも、従業員のキャリアを指導する「キャリアコンサルタント」には、職業能力開発促進法に基づく国家資格が存在します。大学の心理学部によっては、キャリアコンサルタントの資格習得に向けたカリキュラムが組まれている場合があります。
マーケティング
希少性の原理 | 希少性が高く、なかなか手に入りにくい商品ほど消費者が価値を感じやすくなる |
ザイオンス効果 | 消費者が興味を持たない商品でも、何度も目に触れているうちに好印象に変わることがある |
ハロー効果 | 目立つ特徴があると他の要素の印象が薄くなり、似たような評価をしやすくなる |
また、大学の心理学部では、マーケティングに欠かせない統計学の手法も習得できます。心理学部を卒業することで、数字に強いマーケターになることが可能です。
コーチ
人事職
心理学で職業の選択肢は広がる
カウンセラー以外にも、心理学を活かせる職場はたくさんあります。一般企業でも、心の問題を科学的に分析・理解する心理学のノウハウを活かし、コンサルタント、マーケティング、コーチング、人事や営業などの分野で活躍する人が増えてきました。
関西福祉科学大学の心理科学科では、データや実験に基づいた心理科学の学びを通じ、心の問題を科学的に分析・解決する「専門的職業人」の育成を目ざしています。大学が提供するカリキュラムを通じ、公認心理師や精神保健福祉士、認定心理士、認定健康心理士などの資格習得も可能です。心理学を将来のキャリアにつなげたい人は、関西福祉科学大学の心理科学科がおすすめです。
この記事を書いた人

所属:入試広報部
ひつじ5号
福祉・医療・教育系の「お仕事」について詳しくお伝えできるよう、頑張ります!