管理栄養士が参加する医療チームとは?各チーム内での役割は?
非常に大切な役割を担う管理栄養士。
医療現場では、どのようなチームで活躍しているのでしょうか。
それぞれのチームの内容と各チームでの管理栄養士の役割を見ていきたいと思います。
■ 栄養サポートチーム
食欲が低下している患者さんや、栄養状態の悪い患者さんを対象に適切な栄養管理を行い、患者さんの状態を改善、合併症を予防することを目指すチームです。
栄養サポートチームにおける管理栄養士の役割
・必要な栄養量を算出
・摂取栄養量・不足栄養素・栄養状態の評価
・栄養補給方法の計画立案
・患者さんの嗜好への対応
・食品、栄養補助食品、調理法の決定
・食事形態のアドバイス
・水分管理の評価
・経腸栄養剤(腸から栄養を吸収させる方法)における選別のアドバイス
など
参加する職種
医師
医療ソーシャルワーカー
看護師
管理栄養士
救急救命士
言語聴覚士
作業療法士
歯科医師
歯科衛生士
薬剤師
理学療法士
臨床検査技師
臨床工学技士
■ 呼吸ケアサポートチーム
呼吸に問題を抱える患者さんに対して、早期に呼吸状態の改善をはかり、患者さんの呼吸が少しでも楽になり、日常生活を過ごしやすくなるようサポートするチームです。
呼吸ケアサポートチームにおける管理栄養士の役割
・必要な栄養量を算出
・摂取栄養量・不足栄養素・栄養状態の評価
・栄養補給方法の計画立案
・患者さんの嗜好への対応
・食品、栄養補助食品、調理法の決定
・食事形態のアドバイス
・水分管理の評価
・経腸栄養剤(腸から栄養を吸収させる方法)における選別のアドバイス
など
参加する職種
医師
医療ソーシャルワーカー
看護師
管理栄養士
救急救命士
言語聴覚士
作業療法士
歯科医師
歯科衛生士
診療放射線技師
薬剤師
理学療法士
臨床検査技師
臨床工学技士
■ 摂食・嚥下チーム
食べ物を噛めない、飲み込めない患者さんや食事に時間がかかる患者さん、栄養状態の悪い患者さんを対象に、治療や訓練を通して、食べる機能の回復や肺炎を防止し、日常生活における活動性の向上を目指すチームです。
摂食・嚥下チームにおける管理栄養士の役割
・栄養状態の評価
・必要栄養量(水分を含む)の検討
・経腸栄養剤(腸から栄養を吸収させる方法)の選択
・嚥下訓練食の調製
・食事形態の評価
・栄養食事指導
参加する職種
医師
看護師
管理栄養士
救急救命士
言語聴覚士
作業療法士
歯科医師
歯科衛生士
診療放射線技師
理学療法士
臨床検査技師
■ 糖尿病チーム
糖尿病の患者さんを対象に、糖尿病患者の日常的な療養生活のサポートを行います。
合併症などによる、しびれや神経痛、失明、腎不全や透析を必要とする尿毒症などの重症化を予防するチームです。
糖尿病チームにおける管理栄養士の役割
・治療前の栄養評価
・きめ細やかな個別指導
参加する職種
医師
医療ソーシャルワーカー
看護師
管理栄養士
義肢装具士
救急救命士
作業療法士
歯科医師
歯科衛生士
薬剤師
理学療法士
臨床検査技師
臨床心理士
■ 褥瘡管理チーム
寝たきり、もしくは、寝たきりに近い患者さんや、常時、車いすを使用している患者さんなどを対象に、褥瘡(じょくそう=床ずれ、皮膚の潰瘍)の予防や早期発見、適切な褥瘡管理によって改善・治癒を目指すチームです。
褥瘡管理チームにおける管理栄養士の役割
・必要な栄養量を算出
・摂取栄養量・不足栄養素・栄養状態の評価
・栄養補給方法の計画立案
・患者さんの嗜好への対応
・食品、栄養補助食品、調理法の決定
・食事形態のアドバイス
・水分管理の評価
・経腸栄養剤(腸から栄養を吸収させる方法)における選別のアドバイス
など
参加する職種
医師
医療ソーシャルワーカー
看護師
管理栄養士
義肢装具士
救急救命士
作業療法士
薬剤師
理学療法士
臨床検査技師