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いつか海外でも働いてみたい!理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として海外で働くには?
  • 2026.07.07

 日本の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の技術は世界的にも高く評価されており、資格を取得することで、海外を舞台に活躍できる可能性が大きく広がります。
 しかし、グローバルに活躍するためには各国ごとのさまざまな手続き・審査・試験などが必要で、その道は決して簡単ではありません。
 本記事では、海外での働き方や身につけておきたいスキルを紹介します。海外で理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として働きたいと考えている方の参考となる情報をお伝えし、将来性や活躍の場についても解説します。

目次

1.働く国や地域を考えてみよう

 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として働ける場所は、日本だけではありません。
 グローバル化が進む今、海外でリハビリテーション職に就いて活躍する日本人が増加傾向にあるといわれています。
 もし、将来は海外で活躍したいと考えているなら、自分のめざすキャリア像を考え、その目標に応じてどこで働きたいかを検討しましょう。
 また、国や地域によって働き方や制度は異なります。
 それぞれの国や地域で求められる準備や条件、必要な手続きについて事前に調べる必要があります。
 海外で働くためには、乗り越えるべき課題も多くハードルは高いですが、グローバルに活躍したい人にとっては、大きなやりがいがあるといえるでしょう。

 それでは具体的に、海外でどのような働き方ができるのか、国や地域ごとに見てみましょう。

1-1.高水準のスキルを身につけられる欧米

 欧米には先進的な医療機関や研究機関が多く、高水準のリハビリテーションに関わることができます。
 なかでもアメリカやイギリス、オーストラリアはスポーツ理学療法の先進国でもあるため、スポーツ分野での活躍も可能です。
 ただし、資格の再取得や試験が必要なうえ、高い語学力が求められるなどハードルが高く、競争も激しいといえるでしょう。
 それでも、最先端の知識や技術に触れることができ、専門性を深められるチャンスが多いのが魅力です。

1-2.地域に貢献できる アジア・アフリカ・南米

 社会に貢献したいという気持ちが強いなら、アジアやアフリカ、南米で働くことを検討してみるのも良いでしょう。
 病院や診療所には医療に必要な機器が十分に揃っていなかったり、医療従事者が不足していたりする地域も多く、国際協力としてリハビリテーションの専門職が強く求められています。
 生活環境の違いや医療物資の不足など、大変なことも多いですが、現地の人々の生活に深く関わることで大きな変化を実感でき、感謝される喜びが大きな魅力となります。


日本ではできない「Direct Access(ダイレクトアクセス)」
日本では医師の指示のもと、理学療法を行わなければなりません。
しかし、アメリカやカナダ、オーストラリアでは理学療法士に「Direct Access(ダイレクトアクセス)」という権利が認められていて、医師の指示や診療がなくても、直接患者へアプローチできます。
そのため、理学療法士が患者の治療方針を決定することも可能です。
責任は大きくなりますが、専門性を最大限に発揮できる環境といえるでしょう。
 

2.理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の海外での3つの働き方

 国だけでなく、働き方にもさまざまな選択肢があります。
 自分がどのような働き方をしたいのか、具体的な例を見て、自分の未来像をイメージしてみましょう。

2-1.希望を届ける国際協力の現場

 海外での働き方のひとつに、国際協力としてアフリカやアジアなどの途上国で活動する道があります。
 医療設備が十分でない環境の中でも工夫しながらリハビリテーションを行い、現地の医療従事者や技術者とも連携して、さまざまな問題解決に取り組みます。
 国際協力の現場で働くには、専門スキルだけでなく、異文化理解力や問題解決能力が必要となりますが、やりがいと「人の役に立つ」という実感が得られる働き方といえるでしょう。


 #国際協力として働くには
 国際協力の現場でリハビリテーションの仕事をするには、以下のような組織の活動に参加する方法があります。
  • 青年海外協力隊に参加する
  • 赤十字やNGOによる国際協力活動に参加する
  • JICAなど政府系機関に就職する
  • 国連などの国際機関に就職する


 事例:ジャマイカ/作業療法士 中島 彩さん
 学生時代にカンボジアで障害者の現状を目にし、途上国で作業療法を伝えたいと志した中島彩さんの事例を紹介します。

 中島さんは、日本で3年間の臨床経験を積み、2016年にJICA海外協力隊に参加してジャマイカへ渡りました。
 派遣先のNGOで担当したのは、知的障害のある子どもたちへの評価・訓練などです。
 作業療法士がほぼ不在の環境で、遊具などを手作りし、生活動作や学習を支援するとともに、教員や保護者へ工夫や訓練方法を伝えました。
 日本では経験のない症例に出会うなど、戸惑うことが多かったそうですが、必要とされている実感がモチベーションになっていたそうです。

 参照:JICA海外協力隊向け実践ガイド「クロスロード」2023年4月号
 

2-2.最先端の知識で挑む世界の医療・研究

 最先端の知識や技術を身につけたいなら、欧米の大学病院や研究機関で働く道もあります。
 欧米の大学病院や研究機関でなら、最新のリハビリテーション技術や研究に触れられます。
 なかでも、リハビリテーション先進国といわれているスウェーデンやアメリカ、オーストラリアで働けば、最新のリハビリテーション手法を学べ、スペシャリストとして成長できるでしょう。
 また、さまざまな国の患者と外国語でコミュニケーションを取り、医療の発展に貢献することも可能です。
 新しいリハビリテーションの研究開発など、幅広い業務に携わるチャンスもあります。


 #海外の大学病院や研究機関で働くには
 海外の大学病院や研究機関でリハビリテーション職に従事する方法は、主に以下が挙げられます。
  • 海外にも事業展開している日本国内の病院や研究機関で働く
  • 欧米の大学に留学しインターンとして働く


2-3.スポーツやエンタメの世界も

 リハビリテーションの専門家として、海外のプロスポーツチームで選手のフィジカル面をサポートする、海外のアーティストのツアーに帯同してコンディションの管理を行うといった、華やかな舞台で活躍できる可能性もあります。
 海外、特に欧米ではスポーツチームに理学療法士が常駐することが多いです。
 また、ダンサーや俳優に理学療法士が専属で関わることも珍しくありません。リハビリテーション職に就けば、「自分には関係ない」と思っていたスポーツやエンタメの世界に関わるチャンスがあります。


 #海外のスポーツチームやアーティストの専属として働くには
 スポーツチームやエンタメの世界でリハビリテーション職に就くには、募集情報を探すほか、コネクションづくりも重要です。
 現地のインターンシップやボランティアに参加するなどして、関係者と関係を作るとよいでしょう。
 また、海外のスポーツチームでリハビリテーション職に従事する際は、Registered International Sports Physical Therapist(国際認定スポーツ理学療法士)の取得や、スポーツフィジオ講習の受講を求められる場合があります。


 事例:ドイツ/理学療法士 清水遼さん
 学生時代から「スポーツ分野で海外に挑戦したい」と考えていた清水さんは、日本で理学療法士免許を取得後、総合病院で約1年半勤務したのちドイツへ渡航しました。
 海外で働くことに迷いながらも「今動かなければ後悔する」と決断し、渡航に踏み切ったそうです。
 ドイツでの資格認定や言語の壁など多くの困難に直面しながらも、実技を重視する教育や幅広い臨床経験を通じて専門性を磨く努力を続けました。
 その努力が実を結び、現在は現地クリニックでスポーツ選手のリハビリを行い、サッカーチームで、選手のリハビリやコンディショニングを担うフィジオとしても活動しています。
 簡単な道ではないからこそ、学び続ける喜びと海外で働く手応えを日々実感しているといいます。

 参照:理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が集うリハビリ情報サイト PT-OT-ST.NET

3.世界で働くために学ぶべき3つのこと

 海外でリハビリテーションの専門家として活躍するには、専門知識があることが最低条件です。
 それに加えて、次のことを学び身につけておく必要があります。

3-1.異文化理解

 海外では、日本では当たり前であることが通用しないことも多くあります。
 それを知らずにいると、患者に寄り添った対応が難しいうえ、現地のスタッフとの間でトラブルが生じることにもなりかねません。
 異文化を理解して、患者の対応に活かすことができれば、世界の人々の心に寄り添ったリハビリテーション支援が円滑に進められるようになるでしょう。

3-2.高い語学力・コミュニケーションスキル

 海外で働く場合、当然ながら語学力が必要で、英語またはアフリカの多くの国で公用語となっているフランス語や、南米で話されているスペイン語などを身につける必要があります。
 ときには、現地の言語を話せることを求められる場合もあるでしょう。
 なぜなら、リハビリテーションでは、相互コミュニケーションが重要だからです。
 単に文法を理解したりヒアリングの力を向上させたりするだけでなく、日本語以外の言語で自分が伝えたいことを明確に伝えられる力を身につけましょう。

3-3.国際的な視点での福祉の知識

 国際福祉論などの、社会福祉をグローバルな視点からみすえ、グローバルな課題と地域社会の課題を結びつけて考える学問分野を学んでおくことも有効です。
 各国で展開されている福祉のあり方は、その国の風土や歴史、文化、社会、経済状況によって異なります。
 これらを理解することは、海外の現場で働く際に大いに役に立つでしょう。

4.プラスアルファのスキルが身につく「ミライドプログラム」

 リハビリテーションに関する知識に加え、海外で働くために必要なことを、在学中から並行して学べる環境……それが関西福祉科学大学のミライドプログラムです。
 専門的な学科の学びに加えて、学科の枠を超えた3つの領域から自分が興味のあるものを選んで学ぶことができます。
 具体的にどんな科目があるか見てみましょう。

4-1.「異文化理解と教育」

 グローバルに活躍できるリハビリテーション職となるには、異文化を理解することも重要です。
 「異文化理解と教育」の科目では、海外の文化を理解するだけでなく、海外の行動・生活様式や言語、宗教、道徳、社会制度などを学び、その背景や現状、課題、自分の考えを説明できるよう、学びます。
 異文化に対する理解を深めることで、将来、リハビリテーション職として海外で働くときに、その国の文化を理解し、現地のスタッフや患者とどう接すればよいか判断できるでしょう。

4-2.「オーラルコミュニケーション」

 「オーラルコミュニケーション」では、世界各国の日本とは異なる文化に触れ、日常生活や仕事の現場などで使われる実用的な語彙・表現などを学びます。
 この学びを通じて、異文化を学ぶことで違いを受け入れる姿勢が身につき、相手に寄り添いつつも自分の考えを英語で適切に表現できるようになります。
 海外でより患者に寄り添えるリハビリテーション職として活躍したいと考えているなら、この科目での学びが役に立つはずです。

4-3.外国語科目(総合英語、フランス語、中国語)

 海外でリハビリテーション職として働くためには、語学力を身につける必要があります。
 ミライドプログラムでは、総合英語のほかにフランス語と中国語も学べます。
 どの言語も、単に文法や発音を学ぶだけにとどまらず、さまざまな文化背景を持つ人たちと連携する力や、自分の意見を伝えるコミュニケーション力も身につく内容です。
 将来働きたい国・地域で使われている言語を確認して学べば、海外で働くという夢にもスピーディに近づけそうです。

グローバル化が進む時代に求められる理学療法士・作業療法士・言語聴覚士をめざすなら、海外の文化や言語も学べる関西福祉科学大学へ!

 海外でリハビリテーション職について活躍する方法はさまざまですが、どの場合でも多くのスキルを求められます。
 リハビリテーションの専門的な知識や技術に加えて、国際的な視点、言語力、その国・地域の文化などを学ばなければ、活躍は難しいでしょう。
 関西福祉科学大学なら、海外で理学療法士や作業療法士、言語聴覚士として働くためのスキルも同時に学べます。
 興味のある方は、ぜひ一度オープンキャンパスに参加してみませんか。

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