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作業療法士
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- 作業療法士 魅力
作業療法士を目指している高校生の方は、仕事の内容や役割について詳しく知ると、その仕事のやりがいや魅力についても興味や関心が出てくるのではないでしょうか。
病気やケガ、もしくは生まれながらに障害がある人など、年齢に関係なく日常生活に支援を必要とするすべての人が社会とのつながりを「作業」を通じて作る作業療法士。
その作業療法士になって活躍していきたいと考えている高校生のみなさんに、作業療法士の仕事のやりがいはどんな時に感じるのか?作業療法士の仕事の魅力はどんなポイントがあるのか?といった内容をお伝えしていきたいと思います。
目次
作業療法士の仕事のやりがいについて
作業療法士の専門とする分野は幅広く、身体障害・老年期障害・発達障害・精神障害の4つの分野を対象とします。
高次脳機能障害や認知症、うつ病や統合失調症などの精神疾患に対してのリハビリなども行います。
心と身体の両方のリハビリを行う職業です。
そんな作業療法士の仕事のやりがいは、どんな時に感じるのでしょうか?
患者さんの社会復帰のお手伝いができた時
作業療法士は、そういった不安を抱えている人に寄り添い、退院後も前向きに暮らしていけるように手助けするお仕事です。
患者さんのこれまで生きてきた人生を知り、家族を理解し、寄り添いながら、患者さんが望む「その人らしい」社会復帰のお手伝いができた時は、この仕事のやりがいを感じる時だといえます。
しかし、すべての患者さんがリハビリによって回復に向かうわけではありません。
病気が進行していく患者さん、障害が回復しない事もあります。
そんな中でも、病気や障害と共存しながらも、作業訓練や代替手段を提供しサポートすることによって患者さんが望む生活や生き方に近づけた時こそ、作業療法士は一番のやりがいを感じることができます。
長い期間をかけて患者さんと関わり、改善できた時
短期間の関わりの中で、改善がみられる場合もありますが、数か月間、数年間と長い期間にわたって経過をみることも少なくはありません。
特に、維持期といわれる疾患の発症から長い時間が経過した患者さんは、大きな改善がみられることは少なく、加齢も加わって心身のレベル、生活レベルが低下する場合もあります。
そんな患者さんと関わる中、小さなことでも改善がみられると、非常にやりがいを感じます。
それまでの期間の毎回のリハビリの積み重ねが実を結んだと実感できた時、支援し続けてきてよかったなと思えます。
患者さんがリハビリの目標を達成した時に、一緒に喜べることが作業療法士の仕事のやりがいを感じる時です。
作業療法士の仕事の魅力について
身体と心の両面からサポートできる
「理学療法士」は、物理的・運動的な治療方法で「立つ」「歩く」「座る」といった基本動作にまつわるリハビリを行うプロです。
「作業療法士」は食べたり、入浴したり、人の日常生活に関わる作業を通して、手先など細部の身体機能の維持・回復をサポートし同時に「生活の質の向上」を目指します。
病気やケガによって「生きがい」を見失ってしまった人がもう一度人生に希望を見いだすきっかけづくり、人生の目標を再構築するサポートも、作業療法士の大切な仕事です。
専門性を深めていける
作業療法士になって数年は、広く浅く知識やスキルを身につけることも大切ですが、経験を積みいずれは自分の得意な分野や興味に合わせて、専門性を深めていくこともできます。
中枢疾患、整形疾患、小児専門、福祉機器、自助具、就労支援など、自分の興味のあることや得意とする分野に特化して、その分野のスペシャリストとして活躍したり、臨床で経験を積み、養成校の教育者として、作業療法士の育成に関わることができるのが作業療法士の仕事の魅力です。
将来性のある仕事
その人の生活背景まで考えて、生活動作だけではなく、心の充実にもつながる仕事や余暇のことまで、総合的にサポートができる作業療法士は、将来性のある仕事だといえます。
これから、超高齢社会に突入していく日本にとっては、高齢者が慣れ親しんだ「地域で暮らす」ことの重要性が唱えられています。高齢者が地域で暮らしていくためには、作業療法士の介入が大きな力となります。
生活そのものや生活環境を整えていくことは、作業療法士の得意分野ですし、地域全体を活性化させていくために、すべての人が社会とのつながりを「作業」を通して作る作業療法士は今後、より求められる仕事になっていきます。
医療福祉機関だけではなく、訪問リハビリなど地域での作業療法士の活躍が期待されており、これからの日本を元気にするために必要な職種といえます。
▶作業療法士の就職先って?将来どんなところで働ける?
この記事を書いた人
所属:入試広報部
ひつじ4号
医療系の「お仕事」の魅力をお伝えします!