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理学療法士
- 理学療法士の働き方
- 理学療法士の就職先
- 病院以外の就職先
- 就活のポイント

理学療法士の主な就職先は、病院(リハビリテーションセンター、クリニック含む)などの医療機関です。他には、介護老人保健施設などで働くケースもあります。また、最近はスポーツ分野でも理学療法の有用性が注目されています。本記事では、理学療法士の病院以外の就職先や、就職先選びのポイントを解説します。
目次
理学療法士の病院以外の就職先は?

例えば、関西福祉科学大学の理学療法学専攻を2023年に卒業した理学療法士の主な就職先は以下のとおりです。[注1]
就職先 | 割合 |
病院(公立・大学病院以外) | 83.0% |
公立病院 | 10.2% |
介護老人保健施設 | 5.1% |
大学附属病院 | 1.7% |
病院(公立・大学病院以外)への就職率が最多の83.0%、次点が公立病院(10.2%)となっていますが、介護老人保健施設等(5.1%)で働く人もおり、過去には一般企業に就職した卒業生も存在します。大学のリハビリテーション学科を卒業しても、病院で勤務するとは限りません。ここでは、理学療法士の病院以外の就職先や、主に担当する仕事をそれぞれ紹介していきます。
- 介護老人保健施設
- 身体障害者(児)施設
- 行政機関
- 一般企業
- 大学・研究機関
介護老人保健施設
身体障害者(児)施設
行政機関
[注2] 日本理学療法士協会:行政リハビリ専門職 のための手引き
一般企業
大学・研究機関
理学療法士として働くならどんな就職先がよい?選び方のポイントを紹介

理学療法士が治療や指導を行う相手は、就職先によって異なります。高齢者・障がい者・地域の人など、サポートしたい相手を明確にしておくことが大切です。今回は、理学療法士が就職先を選ぶポイントを3つ紹介します。
1.サポートしたい相手を明確にする
自分がどのような人に対して理学療法を提供したいのか、イメージを明確にしておくことが大切です。例えば、スポーツ障害を負った人のサポートをしたい場合、介護老人保健施設などに就職すると、イメージのギャップが生まれる場合があります。高齢者、障がい者、地域の人、スポーツに関わる人など、サポートしたい相手を決めてから就職先を選ぶと良いでしょう。
2.学校で学んだことを活かせるか
3.将来のことも考えておく
しかし、目先のことだけで判断すると、将来のキャリアプランを考えたときにうまくいかない可能性があります。職場で経験できることや得られる知識も考慮しながら、将来なりたい自分に合った就職先を選ぶことが大切です。自分がどのような理学療法士になりたいのか、どのように地域や社会に貢献していきたいのか、なりたい自分のイメージを明確化しましょう。
[注3] 厚生労働省:理学療法士(PT)
理学療法士として就職するまでの流れ

大学や専門学校で必要な知識を修得する
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気になる就職先をピックアップする
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採用試験を受ける
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理学療法士の国家試験を受ける
理学療法士の場合、就職先の採用試験を受けてから国家資格を受験するケースも多々あります。進学する大学を決める前に、理学療法士として働くまでの流れをイメージしておきましょう。
大学や専門学校で必要な知識を修得する
そのため、理学療法士になりたい人は、まず大学のリハビリテーション学科や専門学校の理学療法士コースに入学する必要があります。入学後の流れは、まず1年次~2年次に理学療法士としての基礎科学知識を身につけ、3年次から本格的な臨床実習がスタートするイメージです。
理学療法士の就職活動は、最終学年の実習を終えたころから本格化していきます。最終学年になったら、理学療法士の募集情報をこまめに確認しておきましょう。病院や施設によっては、公募の期間が臨床実習の期間とかぶることもあるため、しっかりとしたスケジュール管理が求められます。
採用試験を受ける
理学療法士は人と人が関わる仕事です。理学療法の専門知識だけでなく、患者と良好な関係を築くコミュニケーション能力や思いやり、地道な治療やリハビリを投げ出さない責任感などが求められます。そのため、採用する側は候補者の人間性を見極めたいと考えています。社会人としての基本的なマナーや身だしなみはもちろん、理学療法士としての熱意や前向きな姿勢を見せることが重要です。
学校によっては、面接練習を行えることもあります。不安な場合は、学校の先生に面接対策をお願いしましょう。
理学療法士の国家試験を受ける
理学療法士の国家試験の合格率は、例年80%前後です。就職先から内定をもらっても、国家試験に落ちると内定取り消しになる可能性があるため、しっかりと準備をして試験に臨むことが大切です。
まとめ:得意を活かして就職先を選ぼう
理学療法士をめざせる大学なら、関西福祉科学大学のリハビリテーション学科 理学療法学専攻がおすすめです。理学療法学専攻の卒業生は、病院以外にも介護老人保健施設や一般企業で活躍しています。
この記事を書いた人

所属:入試広報部
ひつじ5号
福祉・医療・教育系の「お仕事」について詳しくお伝えできるよう、頑張ります!