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スポーツ分野で理学療法士として活躍したい方へ
  • 2022.09.26

 部活動などのスポーツ中にケガをした人は多いと思います。病院やクリニックでのリハビリテーションで理学療法士にお世話になり、そのことがきっかけで理学療法士を目指したいという方もいらっしゃると思います。

 ご自身がスポーツに一生懸命取り組んでいるからこそ、将来、スポーツ分野で仕事がしたい、ケガなどで苦しむスポーツ選手を支える仕事がしたいと思う方も多いのではないでしょうか。

 その中でも、理学療法士としてスポーツ分野で活躍したいという希望を持っている方のために、その役割や仕事内容、目指すために必要なポイントなどを紹介したいと思います。

 理学療法士になって、スポーツ分野で活躍できるようになるため、また、将来の職種選択や進路選択に役立ててもらえればと思います。

目次

スポーツ分野での理学療法士の仕事内容って?どんな事をするの?

 理学療法士は医療系国家資格ですが、資格を活かしてスポーツ選手のリハビリテーションや傷害予防に携わることができ、スポーツ分野での仕事の幅が広がります。

スポーツ分野での理学療法士の仕事内容とは?

 理学療法士の仕事は、ケガや病気で身体に障害のある人に対して、立つ・歩くといった身体動作の維持や改善を図り、自立した日常生活を送るための支援をすることです。

 理学療法士は関節や筋肉に関する専門知識があります。また、動作分析や運動療法を行う技能を持っています。これらの知識や技能を活かして、スポーツ選手の競技復帰や傷害予防に携わることができます。具体的にみていきましょう。

競技復帰に向けたリハビリテーション

 ケガで競技から離脱したスポーツ選手に対して、競技復帰を目指して機能回復を図ります。また、再度ケガをしないように動作指導も行います。
 競技復帰やスポーツ傷害の予防が目的になりますので、一般の方へのリハビリテーションとは異なり、スポーツ動作に即したプログラムを立案し指導を行います。

ケガの予防

 選手の運動機能や動作能力を測定し、それぞれの状態に応じて、ケガを予防するためのサポートや指導を行います。具体的には、ケガの発生との関連性を考えながら筋力強化や柔軟性の改善を図ります。

 また、姿勢や動作が身体各部の負荷を増大させることがあるため、ケガが発生しにくい姿勢や動作を獲得します。運動後のケアもケガの予防には不可欠ですので、正しいケアの方法を指導します。

スポーツ選手のコンディショニング指導

 競技復帰後もケガを予防し、なおかつ常にベストな状態で競技ができるよう、ストレッチなどのコンディショニング指導を行います。理学療法士が練習や試合に帯同することもあります。

 身体的なコンディションを維持することは、パフォーマンスの向上にもつながります。また、理学療法士は選手に寄り添うことでメンタル的な支えとなることもあります。

理学療法士としてスポーツ分野で働く場所、就職先は?

 次に、理学療法士としてスポーツ分野で働く場所や就職先についてみていきましょう。理学療法士がスポーツ分野で働く場合、どのような就職先や環境を選べばよいのでしょうか。

スポーツ選手の治療やリハビリテーションを行っている病院・クリニック

 スポーツ選手の治療やリハビリテーションに力を入れている病院や整形外科のクリニックに勤務することで、スポーツ選手のリハビリテーションに携わることができます。
 プロの選手だけでなく、社会人チームや部活動の選手、レクリエーションとしてスポーツを楽しんでいる人など、スポーツ選手には多くの人がいます。これらの人たちがケガをした際に機能回復や動作指導などのリハビリテーションを行います。

スポーツチーム(プロ・アマチュア)

 プロ野球をはじめ、サッカーJリーグやバスケットBJリーグなどのチームにおいても理学療法士が活躍しています。
 理学療法士の知識と技能を活かし、ケガをした選手の機能回復を図ることはもちろん、選手のコンディショニング指導にも携わります。理学療法士の知識や技能を活かして、できる限りケガをする前のパフォーマンスの獲得を目指します。
 プロチームで活躍するには高いレベルのスキルや豊富な現場経験、また人脈なども必要ですが、アスリートを支える魅力的な仕事と言えます。

地域スポーツ関連

 高校や大学における部活動のサポートを行うなど、地域スポーツの現場で活躍することもできます。また、健康スポーツの領域において高齢者の体力維持や健康増進の役割を担うこともあります。

スポーツ分野で活躍する理学療法士になるには?

 スポーツ分野で活躍する理学療法士になるには、どのようにすればよいのでしょうか。理学療法士になるためのポイントはもちろん、スポーツ分野に携わるために必要なポイントをみていきましょう。

 スポーツ分野におけるスキルや専門知識を高めるだけでなく、関連する人脈を築くといった取り組みが必要です。具体的にみていきましょう。

理学療法士養成校での学び

 スポーツ分野で活躍する理学療法士になるには、まず理学療法士の国家試験に合格し、理学療法士の資格を取得する必要があります。そのためには、国家試験対策が充実し、国家試験の合格率が高い学校を選ぶことも重要なポイントになります。

 また、スポーツ傷害に関連した授業が充実し、スポーツ現場での活動の機会がある学校を選ぶことも重要です。在学中からスポーツ分野の理学療法に触れることができ、卒業後のイメージが膨らむかもしれません。
▶参照:関西福祉科学大学 理学療法学専攻

スポーツ分野で活躍する理学療法士の話を聞く

 スポーツ分野で活躍するために必要なポイントや学ぶべきこと、在学中や卒業後に経験しておくべきことを知るために、スポーツ分野で活躍する理学療法士の先輩に直接話を聞くことも参考になります。

 理学療法士の先輩がいなければ、理学療法士の養成校のオープンキャンパスで先生方に話を聞くこともおすすめです。スポーツ分野で活躍する理学療法士のインタビュー動画なども見つかるかも知れません。
 学生が参加できるスポーツ理学療法の勉強会があれば、受講してみるのも良いでしょう。

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