理学療法士になるための学校選び
  • 2023.08.02

 理学療法士になるためには、大学や専門学校などの養成校において理学療法士に必要な知識や技能を学び、国家試験に合格して理学療法士免許を取得する必要があります。
 養成校でのカリキュラムには、解剖学や生理学、運動学、臨床医学などの「専門基礎科目」、各疾患に対する評価法や運動療法などについて学ぶ「専門科目」、病院などで行われる「臨床実習」などがあります。理学療法士になるためにはこのような規定のカリキュラムを受講しなければいけません。
 本記事では、理学療法士をめざすための学校選びについてわかりやすく解説します。

目次

養成校での学びについて

 理学療法士の養成校には、4年制の大学、3年制の短大、3年制あるいは4年制の専門学校などがあります。
 いずれも理学療法士をめざすことに変わりがありませんが、それぞれに特徴があります。ここでは、大学と専門学校の特徴について解説していきます。

大学

 理学療法士の養成課程がある4年制大学で理学療法士をめざすことができます。大学を卒業することで学士の学位を得ることができます。
 大学では理学療法士になるために必要なカリキュラムだけでなく、いくつかの選択科目が設定されていることがあります。そのため、理学療法に関する勉強だけでなく、一般教養科目をはじめ自分の興味のある授業を受けることができます。また、それぞれの大学の強みや特徴を活かした授業が展開されている場合もあります。
 大学では研究設備が備わっており、研究に取り組まれている先生も多くいます。理学療法士になるための知識や技能を身につけることはもちろんですが、卒業研究などを通じてより高度な学問に触れることもできます。最近では、大学院に進学する理学療法士が増えていますので、大学在学中に研究に触れておくのも良いと思います。
 理学療法士の給料は、大学卒と専門学校卒とで基本的に大きな差はありません。しかし、国公立の病院では大学卒の方が高く、民間の病院においても多少の差がある場合があります。

専門学校

 専門学校には4年制と3年制の課程があります。3年制の専門学校を卒業すると専門士の称号が得られ、4年制の専門学校を卒業すると高度専門士の称号が得られます。高度専門士は大学卒業と同等の学力があると認められ、大学院進学が可能となります。
 専門学校では規定のカリキュラムを中心とした学びとなりますが、臨床経験が豊富な先生方が多くおられ、臨床の即戦力となるための工夫を凝らした授業が展開されています。
 もちろん、専門学校においても研究機材が備わっている学校もありますし、研究活動を行っている先生もいます。先生との関わりのなかで、自分自身の探究心を向上させることもできます。
 また、夜間部の専門学校もあり、社会人として働きながら理学療法士をめざす人には適していると言えます。

養成校選びのヒント

 日本理学療法士協会によると、2022年3月の時点で全国の理学療法士養成施設は279校(うち、募集停止16校)となっています。どのような養成校があるか確認しておくと良いでしょう。
 理学療法士になるためには、どの養成校においても規定のカリキュラムを受講する必要があります。しかし、同じカリキュラムであっても養成校ごとに様々な工夫がなされています。また、豊富な臨床経験を有する先生もいれば、優れた研究実績のある先生もいます。論理的に教えてくれる先生もいれば、ユーモア溢れる先生もいます。
 養成校を選ぶ際には場所や学費だけでなく、オープンキャンパスの模擬授業などにも積極的に参加し、どのような先生がいるのか、どのような授業がなされるのかも調べておくと良いと思います。また、学校の雰囲気を実際に感じ取っておくこともおすすめします。

理学療法士をめざすなら関西福祉科学大学の理学療法学専攻がおすすめ

 関西福祉科学大学には理学療法士の養成課程があります。理学療法士になるためのカリキュラムが設定されていることはもちろんですが、福祉系大学の強みを活かした特徴的な科目もいくつか設定されています。
 臨床経験が豊富な先生が多く、臨床に即した臨場感のある授業がなされています。病院での臨床実習はもちろんのこと、附属の整形外科リハビリ診療所があり、学ぶ環境も整っています。また、研究に取り組まれている先生も多く、学生の頃から研究に触れ、卒業後に大学院に進学する人達もいます。
 理学療法士をめざすならぜひ関西福祉科学大学の理学療法学専攻をおすすめします。

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