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【発達支援教育専攻】授業紹介:教育の方法と技術2019年03月25日

 教育学科発達支援教育専攻の授業には「教育の方法と技術」という科目があります。1年生の秋学期に履修しますが、どのような授業内容なのか、担当されている生野金三教授に説明していただきました。
 
 写真は、発達支援教育専攻の一年次の学生が、授業科目「教育の方法と技術」において、ティ-ム・ティ-ング(TT)で学習指導(模擬授業)を行っている様子です。ここでは、普段学んでいる仲間を相手に模擬授業を行っています。発達支援教育専攻では、一年次の段階から将来教育の現場で柔軟に対応することができるように教員に求められる実践的指導力の基礎の育成を願って、模擬授業を導入しています。

  • 学習指導(模擬授業)

  • 学習指導(模擬授業)


 模擬授業を実践するに当たって、受講者である学生は、まず質の高い学習指導(授業)を目指して協働学習で授業づくりをします。学習指導(授業)の質は、それを受ける児童の質(立場)に依存していることは言うまでもありませんが、児童の質の違いにどれだけ対応した学習指導(授業)であるかということが学習指導(授業)の質を決定するという意味では、結局学習指導(授業)の質は指導者の質によると言わざるを得ません。授業設計者が即授業実践者となることを念頭に置くとき、質の高い学習指導(授業)を展開するためには、授業づくりの力、つまり授業設計力を可能な限り高いレベルで体得しておくことが前提となります。このようなことを一年次の学生にしっかり伝え、模擬授業を試みています。

 以下の文章は、模擬授業を行った学生の「授業設計」及び「授業実践」についての学びの成果です。
受講者TU:「学習指導案の作成では、……子供側の視点を考えて作らなければならないことが分かった。教師の支援の部分は、子供に何を教えたらよいのか、どのような力を身に付けたいのかを考え詳細に記す必要があります。」

受講者TO:「学習指導案の作成や板書計画の作成を通じて私は、……児童の立場に立って授業をつくり、学習指導を展開することが重要であることに気付くことができました。」 

受講者TA:「『教育の方法と技術』の授業を受ける中で、学習指導案を作成し、それに基づいて模擬授業を行いました。児童の立場になって物事を考えるようになりました。授業をつくる中で、どのようにすれば児童が理解しやすいのか、どのような話し言葉が分かりやすいのか考えることができました。」
ここでは「児童の立場」を念頭に置いて授業設計していることが分かります。
次は、授業実践についての内容です。

受講者TU:「模擬授業を実際にみんなの前で行ってみると、大切なことが分かりました。まずは、言葉の使い方であります。教材『たんぽぽのちえ』は、小学校第2学年の教材であり、そこで使う言葉は、児童に分かりやすく、難しい言葉はやさしく言い換えて使うことが大切であると思いました。次に、黒板の使い方である。黒板に書くときには、児童が見やすいように青色や緑色で書くのでなく白色や黄色で書いた方が良いということが分かりました。他にも黒板に文字を書きながら説明するのはよくないと思いました。」

受講者TO:「児童の立場に立って授業をつくり、……学習指導を展開する際、気を付けることは、例えば言葉の選び方や発問の仕方や板書の仕方などです。言葉の選び方という点について小学校の第2学年の教材であることを考えて「確認」でなく「確かめる」というように学年の実態に応じた言葉を選ぶことが大切であると思いました。発問については、ただ発問するのではなく、次の学びを深めたり、児童自身で何かに気付くようにしたり……」。

受講者TA:「短冊をつくる際や板書する際は、改行に気を付けて文字を書くことを学びました。また、これまで授業で学習した漢字であるのか、そうでないのかをしっかり意識するようになりました。」


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