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世界で活躍する卒業生~日本人学校養護教諭~2017年08月28日

 卒業生が日本人学校の養護教諭として活躍しています。本学では今までに3名が日本人学校の養護教諭として勤務しています。今回、紹介させていただく2人の帰国にあわせて、3月には「養護教諭になるための研修会~OB・OGに学ぶ校種別養護教諭の役割~」にもOGとして参加していただきました。

「地元から出たことのなかった私が中国の日本人学校で働けるのか…!」という期待と不安を抱え、ここ深圳日本人学校にやってきてもうすぐ1年半が経とうとしています。小学1年生から中学3年生まで、約270名の子どもたちと、賑やかで楽しい毎日を過ごしています。
 保健室にやってくる子ども達には、日本の学校と変わらない対応をしています。保健室の道具や衛生用品は日本製を使用し、安全面で気を付けるようにしています。保健行事は日系の病院に協力して頂き、健康診断も歯科検診も滞りなく行えています。
 教職員の入れ替わりが激しく人数も限られる日本人学校では、養護教諭として通常の職務にとどまらず、様々な役割を兼ねなければいけません。ある時は中学部の保健の授業をし、体育の実技指導もします。また週に8時間程度、小学部低学年のティーム・ティーチングとして、担任の先生と協力して算数や国語の授業の補助も行います。その他にも日本の学校の保健室で過ごしていた時とは比べきれないほどの様々な経験をさせてもらっています。
 日本人学校の子どもたちは様々な土地でたくさんの出会いと別れを繰り返しています。そんな海外で過ごした子どもたちが将来、ここ深圳で元気に過ごしたこと、そこに安心できる保健の先生が居たことを少しでも心に残しておいてくれたらと思います。(4期生)



私が日本人学校について知ったのは、大学生時代に日本人学校での勤務経験のある卒業生が、大学で講演をしてくださったからでした。もともと海外に興味のあった私は、養護教諭として海外で働くことができることに興奮したことを、今でも覚えています。
日本で3年勤務したのち、今の日本人学校へ勤務することになりました。基本的な教育活動に大きな違いはありませんが、環境の違いは、着任して徐々に感じました。日本で勤務していた時は、たくさんの方からお力添えを頂いていました。教育委員会、学校医、SC、地域の関係・保健機関、近隣校の養護教諭の方々など。そのすべてがこちらにはありません。相談先や協力機関が乏しく感じます。また、海外では、水や空気などの衛生面や流行の感染症、法律なども日本とは異なります。日本でやってきた通りではなく、現地を知り、現地に合った取り組み方を考えなければと思いました。しかし、経験の浅い私では悩むことばかりです。そんな時は、周りの先生方の知恵をお借りします。本校は北は北海道から南は沖縄まで全国の先生方が勤務されています。色んな環境で勤務されてきた先生方のお話は、面白く勉強になります。また、日本人学校に勤務し、色んな教育施設について知るようになり、グローバルな今を生きる子どもたちには、さまざまな教育の過程があることを知って、視野の広がりや面白みを一層感じています。
日本人学校で勤務して1年少しですが、公私ともにたくさんの刺激を受け、自分の世界が広がりました。限られた時間の中で、あとどれだけのことを吸収できるか、これからの時間も楽しみです。(7期生)
                                    



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