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その人の脳を理解できればその人の世界を理解できるし、脳が変われば世界は変わるのです。

心理科学科
松本 敦

専門分野、研究テーマ

専門分野:生理心理学、認知神経科学
研究テーマ:知覚、認知、感情などの神経科学的基盤の探求

なぜその研究テーマにしたのか

主に人間の脳と心の働きの関係を調べることを専門としています。きっかけは何だったかと言われれば、高校生の時に読んだ一冊の本だったと思います。ミステリー小説だったのですが、その話の中で脳の活動の変化によって認識が歪むという現象が描かれていて興味を持ちました。一冊の本で人生が変わるということはよく言われたりするのですが、今考えれば、あの時のあの本が自分にとってのその一冊だったのかもしれません。
大学に進学して実際に脳の活動を計測するようになりました。脳の機能の計測を実際に行うのは非常に大変ですが、論理性や客観性、データを重視すると同時に感情や意識といった人間の主観的な要素も同時に扱うこの分野は自分の性格に合っていると思っています。

どこが面白いと思われてるポイントなのか

「心理学で脳?」と思われる方もいるかもしれませんが、人の心は脳で生み出されますので心の基になっている脳を調べることはつまり心を調べることと考えることもできます。人間がものを見たり聞いたり覚えたりするときに脳がどのように活動をするのかを通してそのメカニズムを明らかにするだけではなく、最近ではコミュニケーションや恋愛、攻撃性など社会的な問題に対しても脳の活動からアプローチされています。
皆さんあまり認識されていないのですが、実は私たちが見たり聞いたり感じたりしているこの世界は「実際にある世界」ではなく脳の「編集」を受けた後の世界です。つまり、私たちは脳の中の世界を生きているといってもいい。その人の脳を理解できればその人の世界を理解できるし、脳が変われば世界は変わるのです。すごいことだと思いませんか?

漫画

一番の趣味は研究なのですが(趣味を仕事にした)、それ以外では漫画を読むことが昔から好きです。最近はなかなか時間が取れずあまり読めていませんが、たまには息抜きに読んだりしています。純粋に読んで楽しむという面ももちろんあるのですが、性格的につい分析的に読んだりしてしまいます。例えば、その漫画が今の世の中で人気があるのは何故か、どういう点が受けているのかなど考えながら読むとなかなか楽しめます。漫画に限らず、アニメや映画、ドラマ、音楽などは世の中を映す鏡だと思っていますので世の中を分析しながら観たり読んだりしています。最近の漫画でのお気に入りは「葬送のフリーレン」です。その中の「必要なものは覚悟だけだったのです。必死に積み上げてきたものは決して裏切りません。」というセリフは人生の真理ですね。

歴史

昔から歴史の授業は大好きでした。大学では心理学を専攻しようか歴史を専攻しようか迷いましたが結局心理学を選びました。今でも歴史の本を買って読んだり、博物館や歴史館に行くのは大好きで、専門じゃないので気楽に面白がって楽しめるのがいいですね。特に古代史が好きなので福科大近辺は遺跡が多くてテンションが上がります。

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