心理科学科 Psychology

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関西福祉科学大学の公認心理師養成

なぜ『公認心理師なら福科大』なのでしょう

<本学の心理学教育の特徴>

 ・2016年に公認心理師施行に先立ち心理科学部を発足し公認心理師養成開始

 
  ーすでに6年間を超える養成実績があり、より良い養成カリキュラムを工夫してきました
 

・旧臨床心理学科と大学院修士課程(2003年より)心理専門家の養成の実績

 
  ー現場にいる多くの卒業生が公認心理師を取得し、そのネットワークの中で学べます
 

・2022年より公認心理師養成に特化した6年間の養成プログラムを展開

 
  ー専門家として重要なアセスメントやエビデンスに基づく実践力を系統的に学びます
 

2022年度から公認心理師養成のより充実した教育が始まります

・2022年度から、大学院の臨床心理士養成を廃止し、6年間を一貫した公認心理師養成プログラムを始めます。
・大学院だけの臨床心理士養成プログラムは、学部で心理学を学んでいない人を対象に大学院で基礎から学びます。
・公認心理師をめざせない他学部出身の方々は臨床心理士の取得をめざし、それに力を入れる大学もあるでしょう。
・しかし、心理学の学部を卒業し、他領域の人に一緒に大学院で心理学の基礎から学ぶメリットはありません。
・本学は、大学・学部の教育力を活かし、学部の心理学教育のさらなる充実を大学院でめざしています。

関西福祉科学大学の公認心理師科目

1年生春学期の科目、担当者と内容

*この2科目は、養成プログラムの入門として用意されています

「心理学概論」  多田美香里教授 
  内容:心理学の成り立ち、人の心の基本的な仕組み及び働き
「臨床心理学概論」  津田恭充准教授
  内容:臨床心理学の成り立ち、臨床心理学の代表的な理論

*少し専門の内容に入り、刻々変わる感情と人となりを示す性格を学びます

「感情・人格心理学」  相谷登教授
  内容:感情に関する理論及び感情喚起、感情の行動への影響、人格の概念と形成・類型、特性等

<担当の先生から>

「感情・人格心理学」 相谷登教授

みなさんは、血液型と性格とに関係があると思っていますか?この授業では、この話題から始めて、心理学の基礎となる自分と他者との違いの理解や個性を科学的見地から見ていきます。自分自身を理解し、他の人を理解するために、また人格や感情はどう形成されるのかを考えます。


1年生の秋学期に学ぶ科目、担当者、内容

*これらの2科目は、心理学の基本的スキルを学ぶためのものです。

「心理学研究法Ⅰ」 尾崎拓講師
  内容:心理学における実証的研究法、データを用いた実証的な思考方法、研究倫理
「心理学統計法Ⅰ」 宇惠弘教授
  内容:心理学で用いられる統計手法、統計に関する基礎的な知識

*次の3科目は、人間の基本的な心の働きを学ぶものです

「知覚・認知心理学」  多田美香里教授
  内容:人の感覚・知覚等の機序及びその障害、人の認知・思考等の機序及びその障害
「社会・集団・家族心理学」  島井哲志教授
  内容:対人関係と集団における意識と行動、態度と行動、家族、集団、文化の影響
「発達心理学」  久保信代准教授
  内容:認知・感情・社会性の発達、自己と他者の関係の発達、生涯発達、発達障害等、高齢者心理

<担当の先生から>

「心理統計学Ⅰ」 宇惠弘教授
 
実験や調査によるデータの分析方法を学びます。初めて学ぶので戸惑う学生さんもいますが、具体的な例を挙げてわかりやすく説明しています。実際に、グラフや表で表現したり,平均値を求め,その意味を考えるなかで、分析の大切さに気づいていく学生さんも多いです。授業の後半では,公認心理師にも求められる、より専門的な内容に進んでいきます。好奇心をもって取り組んでください。

2年生の春学期に学ぶ科目、担当予定者、内容

*1年秋学期の3科目に続き人間の基本的な心の働きのひとつの学習と言葉の習得を学びます。

「学習・言語心理学」  林龍平教授
  内容:人の行動が変化する過程、言語の習得における機序

*次の2科目は、支援を必要とする人たちを理解することを学びます。

「健康・医療心理学」  山田冨美雄名誉教授
  内容:ストレスと心身の疾病、医療現場・保健活動の課題と支援、災害支援
「障害者・障害児心理学」  荒木敏宏教授
  内容:身体障害、知的障害及び精神障害、障害者・障害児の心理社会的課題と支援

*この科目は、支援を必要としている人たちへの対応方法を学びます。

「心理学的支援法」  津田恭充准教授
  内容:心理療法とカウンセリングの歴史、概念、意義、適応と限界、コミュニケーション法、
     訪問支援と地域支援、プライバシーへの配慮、関係者に対する支援、心の健康教育

<担当の先生から>

「心理支援法」 津田恭充准教授


心理支援には、いろいろな理論と方法が提案されています。ここでは、いろいろな支援方法を幅広く理解してもらうことを目指しています。ビデオを用いて実際に見てもらったり、実感として分かりやすい事例紹介を通じて、支援のための理論を具体的に理解してもらいたいと思っています。ビデオを見ることで分かりやすいと学生さんたちにも評判です。


2年生の秋学期に学ぶ科目、担当予定者と内容

*次の2科目は、医療チームの中での支援活動に求められる医学・神経生理学的知識を学びます

「神経・生理心理学」 松本敦准教授
  内容:脳神経系の構造と機能、記憶、感情等の生理学的反応、高次脳機能障害
「人体の構造と機能及び疾病」 小笠原將之教授
  内容:心身機能と身体構造と疾病や障害、がん、難病等の必要な主な疾病

*心理学の研究を計画・実施し、報告・公表するスキルを、実習を通じて身につけます。

「心理学実験Ⅰ」 多田美香里教授
  内容:実験の計画立案、統計に関する基礎的な知識

*少人数クラスのロールプレイによって心理的支援の基本的なスキルの習得を目指しています。

「心理演習Ⅰ」 谷向みつえ教授・荒木敏宏教授・久保信代准教授・津田恭充准教授
  内容:支援を要する人たちの知識と技能、支援を要する人たちのニーズの把握と支援計画の作成、支援を要する人たちへのチームアプローチ、多職種連携及び地域連携、公認心理師としての職業倫理と法的義務への理解

<担当の先生から>

 「心理演習Ⅰ」   谷向みつえ教授

公認心理師を養成するにあたって、従来より少人数で密度の濃い演習となるように準備しています。この演習では、ひとりひとりが、相談する人と相談される人という役割を設定して、ロールプレイをしています。相談を受ける側の話し方の練習としてだけではなく、相談する側の役割を経験することで、その気持ちを理解することができ、相談される側にたった時に、どのように対応すればよいのかを実感として理解し、心のこもった支援のスキルを身に付けます。
 


3年生以降で学ぶ科目と内容

*公認心理師養成のために、新しく設けられている基幹科目です。

「公認心理師の職責」  相谷登教授
  内容:公認心理師の役割、法的義務と倫理、保健医療、福祉、教育他の分野の業務、
     生涯学習、多職種連携と地域連携など

*医療の中でも精神疾患とそれに対する医療について詳しく学びます。

「精神疾患とその治療」 小笠原将之教授
  内容:精神疾患の発症機序・病態・臨床症状・検査法・治療法・対応法、医療機関との連携を学びます

*公認心理師に求められる法律と活動を支える制度の統合的な理解を目指します

「関係行政論」  福田早苗教授・池上徹教授・松村歌子准教授
  内容:保健医療分野、福祉分野、教育分野、司法・犯罪分野、産業・労働分野の法律について学びます

*ここまでに医療領域は幾つかの科目で詳しく学んできましたが、3〜4年では、公認心理師の活動する医療以外の4領域での支援について学びます。

「福祉心理学」     木村志保准教授
  内容:社会福祉分野における心理支援のあり方について、実践事例を通して学んでいきます
「教育・学校心理学」  宇惠弘教授
  内容:教育心理学と学校心理学の知見をもとに、学校での心理専門職の役割について学びます
「産業・組織心理学」  尾崎拓講師
  内容:働くこととは何かを考え、現在の我が国での産業のありかた、働き方を学びます
「司法・犯罪心理学」  相谷登教授
  内容:犯罪行為と犯罪者、更には被害者等の理解と分析の知識を学びます

*心理学に基づいた評価法について学びます。心理専門職に求められる基本的スキルです。

「心理的アセスメントⅠ」 津田恭充准教授・荒木敏宏教授
  内容:心理アセスメントの中で質問紙法に焦点を当て、臨床の場面で用いられる技法を学びます

*公認心理師の活動する主要5領域での見学実習により理解を深めます。移行期にある現在は5領域すべての実習が求められているわけではありませんが、本学は5領域の実習を行う準備を進めています。

「心理実習」  相谷登教授
  内容:心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ、多職種連携及び地域連携、
     公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解

*「心理実習」は、5つの領域で実りのある実習となるように、さまざまな関係機関との折衝や調整など、津田心理実習副室長と事務の池田さんを中心として、運営しています。

関西福祉科学大学の「公認心理師」養成の特色

少人数での基礎・専門教育

本学は、学生数に比べて教員数が多く、このことが公認心理師養成には大きな力となります。基礎的スキルを学ぶ時にも、また、専門的スキルを身につける時にも、少人数教育のメリットを実感するはずです。また、1年生では、福祉や教育、健康、医療系の学部の学生と共に学ぶ、少人数の基礎ゼミがあり、将来、公認心理師としてチーム医療の中で一緒に働く専門家を目指す人たちと親しく交流することができます。

多様で専門的な関連科目

本学では、上に紹介した、公認心理師に求められる心理学科目以外にも、上級の統計や実験、アセスメントなどのスキルアップのための授業(心理統計Ⅱ、心理研究法Ⅱ、心理研究法Ⅱなど)や、多くのより専門的で最新の内容の心理学科目(ポジティブ心理学、人間関係論、乳幼児心理学など)を選択科目として用意しています。公認心理師科目は基幹となる基礎科目ですが、これらの科目を自分で選ぶことで、5領域での実践に向けて、より詳しく学ぶ機会が設けられています。これは、より深い専門知識をもって国家試験に準備することにもつながります。

さらに深く学ぶために:大学院

本学には公認心理師を養成する大学院があります。学部卒業後に、公認心理師を目指して本学の大学院への進学を選択することもできます。また、心理科学科では、学部卒業時に受験できる国家資格の「精神保健福祉士」の選択コースを設けています。2年生の進級時に希望者は精神保健福祉士コースを選択することができます。将来、心理学の知識のある精神保健福祉士を目指すことも、また、精神保健福祉士をもった公認心理師へとキャリアを積む方向を目指すことも可能です。


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